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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/03/28

【群馬】県高崎土木は高崎神流秩父線矢田工区の初弾工に22年度着手


県高崎土木事務所は2022年度、主要地方道高崎神流秩父線バイパス(矢田工区)整備工事に着手する。初弾工として新橋を架設し幅員を拡張する多胡橋の下部工を発注。橋台、橋脚のどちらを施工するかは、社会資本整備総合交付金の交付額を踏まえ決める。工事着手は渇水期となることが見込まれる。新橋は橋長149mの4径間連続ポストテンション方式PCバルブT桁橋となる。P1、P2橋脚の基礎工事にあたってはニューマチックケーソンを採用する。
矢田工区の全体延長は約2560m、全幅24m。幅員構成は車道部13m、中央帯と路側帯1mずつ、歩道部9m。副道を設置する箇所については歩道の外側に幅員5mで整備する。
同工区は高崎市吉井町岩崎地内に位置する県道後賀山名停車場線と高崎神流秩父線との岩崎交差点を起点に、吉井町吉井川地内にある国道254号と主要地方道神田吉井停車場線の交差点までをルートとする約1900mの新設バイパス。また、高崎神流秩父線と国道254号バイパスが接続する丁字路(池南交差点)から高崎神流秩父線バイパスルートをほぼ直線で結ぶ約330m区間の新設、およびバイパス終点地の国道254号で約330m区間の交差点拡張工事を計画する。
鏑川を渡河する多胡橋の整備は、同バイパスの4車線化に伴い既設橋梁(2車線)の下流側に1橋を新設し、4車線を確保する。新橋は橋長149・055m、全幅14・95〜19・02mで整備する。T桁は鉄筋282・9tとコンクリート約1770立方mで製作。左岸側からA1、P1、P2、P3、A2を設置する。上部工はA1〜P3を架設桁(二組桁)架設、P3〜A2はクレーン相吊り架設で施工。
橋台2基は場所打ち杭基礎の逆T式、A1は基礎にφ1500o、長さ16mの場所打ち杭をコンクリート280立方m使用して10本打設する。躯体は高さ6・1mで、鉄筋15・9tとコンクリート297立方mを使用し築造。
A2は基礎にφ1200o、長さ11mの場所打ち杭をコンクリート186立方mで15本打設。高さ7・5mの躯体は20・5tの鉄筋と約300立方mのコンクリートで築造する。
橋脚3基は張り出し式。基礎はP1、P2がニューマチックケーソン、P3は直接基礎となる。
P1の基礎は高さ12m、幅12・5m、鉄筋80・3t、コンクリート約1830立方mで仕上げる。躯体は高さ11・5mの規模となり、鉄筋57tとコンクリート約375立方m使用し設置する。
P2の基礎は高さ10m、幅12m、鉄筋49・5t、コンクリート約1350立方mで整備。高さ10・8mの躯体は112・8ttの鉄筋と約360立方mのコンクリートで築造する。
P3は高さ11・3mで、119・4tの鉄筋と約520立方mのコンクリートを使用して仕上げる。
設計は長大(東京都中央区)が手掛けた。
バイパスの新設区間内を通る上信電鉄の線路を跨ぐ跨線橋の整備も計画。規模は橋長27m、全幅25・2mのPC単純ポストテンション方式中空床版橋。上部工はコンクリート約560立方mと鉄筋79・8tで整備する。
橋台2基は直接基礎の逆T式。A1は高さ13・5mの規模。鉄筋92・6tとコンクリート約1520立方mで築造。吉井町池地内に新設する。
設計はエイト日本技術開発(岡山県岡山市)がまとめた。
また、跨線橋の南北にボックスカルバートを1カ所ずつ築造する。2カ所はいずれも延長25・2m、高さ5500o×幅5600o、コンクリート約510立方mで整備する。鉄筋量は南側に設置するボックスが49・7t、北側のボックスは56・3tで計画している。
設計はオウギ工設(前橋市)が担当した。