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日刊建設タイムズ社
2022/03/29

【千葉】各寮独立・平屋を了承/生実学校建て替え/県 社会福祉審議会社会的養護検討部会

 県は28日、「2021年度第3回社会福祉審議会児童福祉専門分科会社会的養護検討部会」を千葉商工会議所14階第2ホールABで開催し、児童自立支援施設の生実学校の寮舎建て替えに係る整備方針に関して議論した。18日に熊谷俊人知事から審議会に諮問されたもので、部会は各寮独立・平屋とすることを了承したほか、備えるべき機能として自立支援寮、親子訓練室、個別支援寮、多目的室、心理室などを挙げた。
 生実学校は千葉市中央区生実町1001の敷地面積約3・2haに所在。寮舎はRC造平屋、管理棟を除く床面積1922u、1970年の建築。男子寮3寮・女子寮2寮で、入所定員数は70人(各寮14人)。
 県有建物長寿命化計画において、2022年度までを期間とする第I期に建て替えの着手を目指すべき施設と位置付けられている。
 県は新施設に関し、1か寮当たりの定員数を8人程度とし、全ての寮を独立させ、かつ平屋とすることが望ましいとの考えを示した。
 入所定員については、在籍児童数が16〜20年度の平均で約40人となっていることから見直しが求められているが、一方で、県児童相談所の一時保護児童・入所児童数の増加を踏まえる必要がある。
 部会長の石ア一記・東京成徳大学教授は、委員からの意見を受けて「一定の入所定員数を確保することとし、現行の定員を割っているからといって大幅に減らすことはしないでほしい。1か寮あたりの定員数については、8人を最大とし、可能ならばさらに少ない数で計画できるとなお良いのではないか」とまとめた。
 さらに、備えるべき機能に関して「自立支援寮の設置には賛成で、ぜひ充実させてほしい。その他、親子訓練室、個別支援寮、多目的室、心理室など、多様なニーズに応えられるような施設を兼ね備えてほしい。全体の間取り・レイアウトの中で、休める、話ができるようなコーナーやスペースにも配慮してほしい」と整理した。
 次回の検討部会においては、今回寄せられた意見を踏まえ、必要な寮の数、定員数、備えるべき機能の方向性を示す予定。k_times_comをフォローしましょう
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