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建設新聞社
2022/03/29

【東北・宮城】最優秀は久米設計・国際航業JV/気仙沼市新庁舎の設計プロポ

 気仙沼市は、新庁舎建設基本・実施設計業務を委託するため公募型プロポーザル方式で選定した結果、久米設計・国際航業JVを最優秀者とした。プロポーザルには5者が参加、次点は安井建築設計事務所・オオバ・気仙沼建築設計事務所JVだった。
 建設場所は気仙沼市田中184番地の旧市立病院跡地で、想定区域面積は2万2000平方b。想定延床面積は9000〜1万平方b規模としている。今回の業務は新庁舎の基本設計、実施設計、造成設計を作成する。履行期限は2024年6月28日まで。
 久米設計・国際航業JVの提案は「まちかど庁舎」「コミュニティ庁舎」「アメニティ庁舎」「防災拠点庁舎」をコンセプトに挙げた。
 特徴は、まちかど(南東角)に配置して道路レベルからのアクセス性・視認性を向上させ、まちに対する正面性を確保。敷地内の高低差を自然につなぐ、アプローチしやすい階段の設置を提案した。また、高台に建ちながらも気軽に立ち寄れる建物構成とするため、利便性向上に加え地域活性の観点を取り入れた。低層階は市民窓口とホール、食堂、ギャラリーの市民利用主体ゾーン。2〜4階に行政ゾーンを配置する。
 そのほか、海岸線や大川を監視できる南側・東側に執務室をゾーニングするとともに、気候特性を活かした環境共生型新庁舎の実現を図る。
 さらに高低差のある敷地特性と周辺環境を分析することで、敷地全体をフルに活用した安全・安心の防災拠点庁舎の実現に向け、災害対応に万全を期す建築計画とシステム搭載などを提案した。
 なお、旧市立病院の解体工事は現在公告中で、4月19日に入札する予定だ。

 提供:建設新聞社