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滋賀産業新聞
2022/04/08

【滋賀】日野町 町議会で名神名阪連絡道路建設促進要望の意見書決議

 日野町議会(杉浦和人議長、定数14人)は3月定例会の最終日(28日)に、日野第二工業団地企業協議会(大橋一徳会長)から提出された名神名阪連絡道路建設についての「請願書」を採択するとともに、町議会として「建設促進を求める意見書」を決議した。
 日野第二工業団地企業協議会から提出された請願は、▼名神名阪連絡道路のルート計画の早期確定、▼名神名阪連絡道路の早期着工・完成、▼東近江市側からを起点とする工事着工計画の確定―を、「私たち(同団地企業協議会)の思いだけでなく、日野町立地企業、そして日野町民の願いとして受け止めていただきたい」とするもの。
 この請願を採択し、その後決議した意見書は、「日野町の主要部を南北に縦断する国道307号は、町内企業、地域住民にとって生活、産業など全ての日常を支える大動脈と言える基幹道路。沿線には、わずか数qの間に80社以上の事業所が集中しており、就労者数も第一工業団地、ダイフク且賀事業所、日野第二工業団地を合わせ約7400名にのぼる」とし、「当該国道は、建設当初より大きな改良も無く、特に日野町内の路線では、朝夕の通勤時はもちろんのこと、ほぼ終日慢性的な渋滞が発生し、加えて冬季には積雪による停滞が例年のように発生。また、この路線には迂回路も無いため、数年前の積雪時には日野第二工業団地が陸の孤島と化し、帰宅困難者も発生した」と訴え、「基幹道路がこのような機能不全に陥ってしまうと、ライフラインは遮断され、物流も停止し、工場も操業を停止せざるを得なくなり、その経済的損失は計り知れない」とし、現状打開に向け「数十年前より日野町長と地元企業、地域住民との懇談会などを通じ、今日まで粘り強く要望活動などを重ねてきたが、現段階では解決の糸口が見つかっていない」とし、「名神名阪連絡道路の建設は、沿線企業の発展と町民の未来への希望、防災への備え実現のため、早期の着工と供用を目指し、国と県と地域と企業が一体となり、全力で取り組んでいただけるよう切に要望する」として、▼名神名阪連絡道路計画の早期法線確定、▼名神名阪連絡道路の早期着工・完成および供用開始、▼三重県側からだけでなく、東近江市側からを起点とする工事着工計画の立案・実施―の3点を求めている。

提供:滋賀産業新聞