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日刊建設タイムズ社
2022/04/13

【千葉】50年間で66億円削減/ダム長寿命化計画策定/県県土整備部

 県県土整備部は、2022〜71年度の50年間を期間とするダム長寿命化計画を策定した。対象施設は、亀山ダム、高滝ダム、矢那川ダム、片倉ダム、黒部川貯水池(一之分目揚排水機場)の機械設備、電気・通信設備、土木構造物。予防保全型の管理により、健全度「C(監視段階)」以上での維持を基本とする。計画的な維持管理を行うことにより、ダム機能を効率的かつ長期的に確保することができるほか、50年間で約1割に相当する約66億円の維持管理費の縮減が見込まれる。
 ダム等の施設は、機器の老朽化に伴う不具合が生じているとともに、今後、多くが更新時期を迎えることから、適正かつ計画的な維持管理を図る。
 計画の基本方針は▽機能に支障が生じる前に、進行性がある劣化や変状、耐用年数に達した機器類について速やかに更新・修繕を行う▽施設の長寿命化や計画的な維持管理により、ライフサイクルコストの縮減や予算の平準化を図る▽順応型管理により、計画の継続的な実現と改善に努め、必要に応じて計画の見直しを行う――となっている。
 機械設備については、健全度・重要度・設置条件・経過年数を考慮し、優先度の高い施設から整備・更新を実施。
 電気・通信設備については、経過年数による更新を基本とし、性能評価・信頼性評価を加味した上で、最適な更新を行う。
 土木構造物については、日常点検・定期点検などの結果を基に、健全度「B(予防保全段階)」に機能低下した施設について、速やかに更新や修繕に取り掛かる。
 点検に関する取り組みとして、操作規則に定められた「ダム点検整備基準」と「調査測定基準」に基づき、日常点検と合わせて中長期的な点検を行う。また、UAVの活用など、省力化、コスト縮減効果が高いと見込まれる点検手法等を積極的に採用していく。k_times_comをフォローしましょう
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