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建通新聞社
2022/04/13

【大阪】大阪メトロ 中央線9駅のリニューアルデザインを公表

 大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は、御堂筋線4駅、大阪・関西万博のアクセス路線である中央線5駅の計9駅のリニューアルデザインを公表した。これから設計と工事の事業者をそれぞれ募集する予定だ。万博開催に合わせて2024年度中の完成を目指す。
 対象駅は御堂筋線の▽淀屋橋駅▽本町駅▽大国町駅▽天王寺駅―4駅と、中央線の▽大阪港駅▽弁天町駅▽本町駅▽谷町四丁目駅▽森ノ宮駅の―の5駅。特に大国町駅、大阪港駅、森ノ宮駅には新たに展示スペースや展望デッキを設ける。
 「淀屋橋駅」では、重厚感のある石材やモノトーン基調で表現し、現状のシャンデリアを記憶のモニュメントとして残す。
 「御堂筋線本町駅」では、ダブルアーチの天井形状と柱の造形を活かしながら、高級感のある素材と最新の照明計画により、モダンとクラシックが共存するデザインにする。「中央線本町駅」では、高級感のある仕上げ素材と、最新の照明計画を採用する。
 「大国町駅」では、地下構造の美しさを強調したデザインとし、列車が走る軌道の天井を照明で魅力的な空間に仕上げる。南のコンコースには車両模型や車両の歴史に関する展示スペースを設ける。
 「天王寺駅」では、天井のグリッドと連続する柱の美しさを照明の灯りで際立たせながら、照明の当て方や素材感で立体感のある柔らかな空間に仕上げる。
 「大阪港駅」では、海を臨む地上駅としての臨場感を生かし、大海原を泳ぐ大型の海洋生物をイメージして駅舎のデザインに生かした。ホーム屋根には曲線を効果的に用い、駅空間の魅力を演出。ホーム西側には海が見える展望デッキを設け、先端にはパラソルやクジラの潮をイメージしたシンボルを設置する。
 「弁天町駅」では、大型デジタルサイネージを取り入れ、照明や映像で演出する。
 「谷町四丁目駅」では、和を柱や壁のグラフィックとして表現する。
 「森ノ宮駅」では、柱などのいたるところに木の枝の表現を取り入れる他、西のコンコースには駅の歴史を展示するスペースを設ける。
 リニューアルを計画している15駅のうち、中津駅と新大阪駅は工事が完了している。

提供:建通新聞社