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鹿児島建設新聞
2022/04/20

【鹿児島】鹿児島市 桜島地域小中一貫校/設計 7月にも公募型プロポ

 鹿児島市が計画している桜島地域の教育機能集約を図る小中一貫校整備に向け、住民代表らが知恵を出し合った。第1回となる検討委員会が18日に行われ、委員らは建設候補地を「南栄リース桜島グラウンド」の第一グラウンドと決めた。設計は公募型プロポーザルで広く提案を求めるため、7月ごろの公告を予定し2022年度中の基本設計完了を目指す。
 建設候補地を桜島横山町の同グラウンドと隣接地とすることで承認。約2万6000uの土地を活用し、開校時点では各学年1学級(計9学級)の校舎等を想定する。同地は自然公園法により@高さ13m以下A勾配屋根の設置B1棟あたりの建築面積2000u以下−などの制限があり、校舎等は2階建て以下が想定される。
 基本構想の骨子案では、主な施設として@各種教室(職員室・更衣室含む)A桜島火山学習センター(図書館と併設)Bグラウンド施設(200mトラック、野球用バックネット、鉄棒等)C多目的ホール(舞台付き)D武道場(柔剣道場)Eプール(屋根付きまたは屋内型)F給食室(ランチルーム併設)−など。バリアフリートイレやエレベーターの設置なども計画している。屋内運動場は高さ制限の問題により近隣の桜島補助体育館を使用する案が示された。プールについては、住民の声を受け温水プールを想定する。
 設計に関して7月から9月まで公募型プロポーザルによって広く提案を募る旨が示された。並行して検討委員会を行い、設計変更期限である11月末までに住民意見を反映させたい考えだ。基本設計を22年度中にまとめ、23年度は実施設計に取り組む。24年9月までに工事に関する入札を行い、10月から25年12月までで外構部以外の工事完了を目指す。26年4月の開校に向けて整備を推進する。
 委員からは、近隣住民の使用など開かれた学校を求める声もあった。委員長を務める鹿児島大学の土田理(おさむ)教授は「教育施設が地域で担う役割は大きい。学校再編のモデルケースとなることを願う」と語った。


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