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建設経済新聞社
2022/04/28

【京都】阪急洛西口駅西で土地区画整理事業 約8・2f開発、ホテルや病院等誘致

 向日市阪急洛西口駅西土地区画整理組合は、土地区画整理事業に乗り出す。事業期間は令和9年3月31日までの予定。
 向日市阪急洛西口駅西土地区画整理事業の事業計画によると、対象は向日市寺戸町石田、正田及び東御泥の各一部で面積は8万2042・41u(約8・2f)。地区北側は洛西口駅西の駅前広場、南側は向日市立第4向陽小学校、東側は阪急京都線(高架)、西側は市の幹線道路がある。
 現在は、主に都市近郊の農地として土地利用されており、区画整理では道路や公園などの公共施設を整備するとともに、産業施設の立地誘導、営農環境の整備を図る。
 土地利用計画によると、阪急洛西口駅西地区地区計画の土地利用方針に沿って、観光の拠点となる宿泊施設、健康の拠点となる医療・健康増進施設、産業の拠点となるオフィス等の大規模な施設の集積を図るとともに、地区南西側への農地の集約、土地改良施設の整備など営農の保全を図る。計画人口は、現況の地区内人口と同規模の約1人とする。
 公共施設計画によると、道路整備では、地区外東側から延びる市道第2008号線を拡幅した歩車分離の区画道路(幅員15〜17m)を基幹とし、既設市道の交通動線を考慮した幅員9・5m、幅員7・5mの道路を配置。また歩行者や自転車の安全と利便性を配慮し、特殊道路として幅員4・5mの自転車歩行者専用道路、幅員3・5mの歩行者専用道路を適宜配置する。
 公園は地区南側(阪急電鉄向日町変電所の西側)に整備し、地下部に洪水調整池を設ける。公園面積は地区面積の3%以上の面積を確保する。洪水調整池は宅地にも2ヵ所確保する。
 雨水排水は道路側溝等を流下し、調整池施設を経て既設雨水排水路に放流。農業用水は道路計画に合わせ、土地改良施設(用排水路・可動堰等)の再配置を行い、地区内外の農地への用水を確保する。
 上下水道、ガス管は、地域全域に整備するとともに、地区外の幹線へ接続する。電気、通信は土地利用計画に合わせ、電柱や鉄塔の移設を行う。
 地区を横断する区画道路1号の整備については、地域のシンボルロードとして無電柱化や歩道の美装化、鉄道高架下整備を行い、鉄道より東側と連続した道路空間を形成する。
 区画道路及び特殊道路は、アスファルトやインターロッキング等の舗装とし、側溝を整備するとともに、歩車分離とする。
 用排水路は道路下に暗渠化し、コンクリート構造で整備する。公園は整地して外柵、植栽等を整備する。
 道路のうち、区画道路1号は幅員15m〜17m×延長204・1m、2号は幅員9・5m〜12・5m×延長223・6m、3号は幅員9・5m×延長157・8m、4号は幅員9・5m×延長68・7m、5号は幅員7・5m×延長135・4mで合計延長789・6m。特殊道路の自転車歩行者専用道路1号は幅員4・5m×延長218・6m、2号は幅員4・5m×延長284・4m、歩行者専用道路1号は幅員3・5m×延長50・7mの合計延長553・7m。
 公園は面積2485・30u。
 保留地の予定地積は2万0225u。

令和4・5年度に約42億円投入

 資金計画によると、収入は保留地処分で46億9200万円を見込む。
 支出は、道路築造費(区画道路)が1億5800万円(789・6m)、同(特殊道路)が3600万円(553・7m)、水路築造費が7億9600万円(一式)、公園施設費が4900万円(2485u)で合計10億3900万円。
 このほか、建物移転費が3100万円(一式)、電柱移設費が16億9000万円(一式)、上水道が3億3300万円(一式)、下水道が1億4800万円(一式)、整地費が5億3200万円、工事雑費が9400万円、調査設計費が3億5000万円となり、工事費計は42億1700万円を見込む。損失補償費1億8000万円、借入金利子、事務費を合わせ総計は46億9200万円。
 年度別の工事費は、▽令和4年度…21億7450万円▽5年度…20億1250万円▽6年度…7000万円▽7年度…7000万円▽8年度…7000万円。
      ◇      
 地権者でつくる阪急洛西口駅西地区まちづくり協議会は、平成30年に京阪グループの京阪電鉄不動産梶i大阪市中央区)を事業パートナーに選定。業務代行予定者として覚書を締結し、まちづくりの実現に向け商業・業務施設等の施設立地方針や事業手法など「まちづくり事業構想」を策定した。ホテル、レストランやオフィス、病院、温浴施設等を誘致する計画。