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建通新聞社(静岡)
2022/05/02

【静岡】週休2日推進工事 実働30日以下も対象

 静岡県は、2022年度から施工の実日数30日以下の工事も週休2日推進工事の対象に追加する。2021年度に交通基盤部と農林事務所が契約した土木工事2745件のうち、56・4%に当たる1547件を週休2日推進工事として発注。全体に占める週休2日推進工事の割合が前年度を4・8ポイント下回ったことを受け、対象工事を拡大し、現場への週休2日の定着を促す。
 週休2日推進工事の発注方式別の内訳は、当初設計金額3500万円以上の発注者指定型が524件、その他の受注者希望型が1023件。
 21年度は全体に占める対象工事の割合が前年度を下回った。施工に必要な実日数が30日以下と見込まれる工事と通年維持工事・災害復旧工事などを対象外としていたため、21年度に週休2日推進工事の対象外だった工事が1198件と全体の43・6%あったという。
 このため、県は実働30日以下の工事が多い舗装工事などを週休2日推進工事として発注できるよう、対象外工事の基準を見直した。22年度からは、実働日数が1週間程度あれば、週休2日推進工事として発注する。
 週休2日推進工事の対象になると、4週6休以上を達成した場合に労務費・機械経費(賃料)・共通仮設費・現場管理費を増額する、経費補正の対象にもなる。22年度からは実働30日以下の工事も経費補正の対象となり、受注者も週休2日を選択しやすくなる。

「週休2日達成率は上昇」

 一方、21年度に週休2日推進工事として発注し、3月末までに完成した工事854件(発注者指定型196件、受注者希望型658件)のうち、4週8休以上を達成した工事は309件だった。達成率は36・2%となり、前年度の数字を9・9ポイント上回った。
 県は達成率の上昇を受け、工事成績評定の加点幅を引き下げ、「4週8休以上」で0・8点、「4週7休以上4週8休未満」で0・4点、「4週6休以上4週7休未満」で0・2点に見直している。

提供:建通新聞社