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　馳浩知事は４月２８日、就任後初めてとなる定例記者会見を県庁特別会議室で開き、「谷本正憲前知事には県名誉県民条例に基づいて、名誉県民の称号を贈りたい」と語った。今後、選考委員会に諮り、６月議会において、同意を求める議案提出に向け、必要な手続きを進めていくとした。
　谷本氏は７期２８年にわたり知事を務め、任期満了に伴い３月に退任。馳知事は就任会見時、谷本氏を何らかの形で顕彰したいとの考えを示していた。
　馳知事は谷本前知事について、「石川県が持ち合わせる質の高い文化の集積、高い技術力を有するものづくり企業の集積、高等教育機関の集積、豊かな自然環境など、石川の個性ともいうべき財産を磨き上げ、これを県内外に発信するとともに、陸海空の交流基盤の整備を進め、日本海側のトップランナーとして地位を築くということに大変尽力頂いた」とし、「県行政の各分野に残された業績は卓越したものがあり、これからも県政発展に向けてご指導頂きたいとの思いを込めて、名誉県民の称号を贈る」と述べた。
　また、知事給与及び退職金の減額に関して、馳知事は「任期が満了する２０２６（令和８）年３月２６日までの間、給与及び期末手当を３０％、退職手当を５０％、それぞれ減額する条例案を６月議会に提案したい」と語り、任期４年間での減額分については「総額で４１０４万３０００円になる」と説明した。