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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/05/11

【群馬】大泉町は第1回庁舎建設基本計画検討委員会を開催

大泉町は11日、第1回庁舎建設基本計画検討委員会を役場庁舎で開催した。委員長には関東学園大学経済学部経済学科長の林仁史教授を選出。検討委員会は全6回の開催を想定している。次回の検討委員会は、6月3日の開催を予定。4月に実施した町民アンケートなどをもとに、どのような庁舎機能を必要とするか議論を行うとしている。第3回は6月30日に、庁舎規模の意見を出し合う。
委員会のメンバーは町民で組織される地域団体の代表者などから選出。企画部新庁舎建設室を事務局としている。
第1回の検討委員会では、委員会の運営方法や新庁舎整備の基本的な考え方、検討委員会のスケジュール、基本計画における素案1〜4について、事務局から説明を行い、委員からの意見を出し合った。
委員の意見では現庁舎が抱える課題などについて問われると「障害者に配慮した誰でも使用しやすい庁舎としたい」「子育て世代の方々が子どもと役場を訪れた際でも、役場で行う手続きなどがしやすい環境を整えてはどうか」「現庁舎は暗い印象があるので、来場者に明るい印象を与えた方が良い」などといった意見が出た。
新庁舎の建設に向けては、公募型プロポーザルにより、庁舎建設基本計画策定支援業務委託の優先契約交渉事業者を桂設計(東京都新宿区)に決定している。基本計画の中で庁舎建設にあたっての具体的な課題や必要な機能、配置、概算事業費、具体的な建設スケジュールなどの検討を行う。新庁舎の規模は、総務省起債許可標準面積算定基準と国土交通省新営一般庁舎面積算定基準による算定方法のほか、他自治体の事例等を参考に検討する。また、階層を含めた詳細については基本計画および基本設計の段階で決定していく方針としている。
現段階の建設スケジュールは2022年度中に基本計画を策定し、同年度から23年度に基本設計および実施設計、23年度中に建設工事へ着手し、25年度の完成を目指すとしている。また、新庁舎へ引っ越しが完了した後に外構工事および現庁舎の解体工事に着手する考え。
新庁舎建設は将来的なコンパクトシティーの実現なども見込んでいる。邑楽町のようなコンパクトシティー化を行うイメージだとしている。新庁舎の建設地は22年度当初予算で、建設用地購入費7億4458万5000円を計上。庁舎北側に位置する三洋電機運動場および駐車場の取得に向けて手続きを進めている。選定にあたっては、地方自治法の規定や新庁舎位置の検討の視点などを踏まえ、町民サービスの向上につながり、また、将来的なまちづくりの中心拠点として活用ができるとの判断から決定した。
既存庁舎(日の出55−1)は1974年に建てられ、SRC造地下1階地上4階建て、延べ床面積6694・924u。2012年度に実施した耐震診断の結果によると、庁舎棟のIs値(構造耐震指標)は0・54、職員棟は0・34といずれも震度6強から7程度の地震の振動や衝撃に対して倒壊または崩壊する危険性が低いと判断される基準を下回っている状態。