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建設経済新聞社
2022/05/17

【京都】府庁1号館6階に危機管理センター整備 可動壁採用し柔軟な運用可に

 京都府は16日、京都市上京区の京都府庁1号館に整備する危機管理センターの進捗状況を明らかにした。
 自然災害や大規模事故等のあらゆる危機事象に迅速・的確に対応し、国等の応援態勢にも対応できる常設の危機管理センターを整備する方針。
 整備場所は府庁1号館6階とし、センター内には災害対策本部の中核を担う危機管理部執務室を設ける。応援機関も含めて災害対策本部として活動するスペースを常設する。新興感染症対策を考慮し、災害対策本部要員同士の十分な離隔距離を確保できる広さとする。可能な限り可動壁を採用し、活用可能面積の最大化を図るとともに、災害の種別や規模等に応じてレイアウトを変更していくような運用を想定。平時は庁内で不足している会議室として活用する。災害対策要員向け食糧備蓄や休養するためのスペースを確保する。
 レイアウト案によると、災害対策本部(執務室)、本部長室、受信調整会議室、防災情報機器室A・B・C、災害対策本部会議室A・B・C・D・E・F・G、宿直室1・2、機械室1・2、備品庫などを配置する。
 令和4年度に実施設計に着手し、年度内に一部整備工事にとりかかる。令和5年度稼働を目指す。
 令和4年度当初予算には危機管理センター整備費として1億円を確保。実施設計に1300万円、施設整備・システム整備等に8500万円、センター整備に伴う関係部局の移設に200万円を配分する。また限度額4億4200万円の債務負担行為も設定した。
 危機管理センター整備工事設計業務は第1四半期(4〜6月)に入札する予定。業務概要は内装等の改修工事に係る設計業務。工期は5ヵ月。
 府は、令和2年度に学識経験者の意見も聞きながら、基本構想をとりまとめ。関連業務として令和3年1月に基本構想策定支援業務を日本無線関西支社(大阪市北区)と随意契約した。
 その後、令和3年6月に基本設計業務を指名競争入札で開札し、企業組合一級建築士事務所ひと・まち設計(京都市山科区)が落札し実施。