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建通新聞社
2022/05/18

【大阪】大阪モノレール延伸 22年度内に新駅設置事業認可を目指す

 大阪府は5月17日、2022年度第1回大阪府建設事業評価審議会都市整備部会を開き、「大阪モノレール延伸事業」を新駅設置にかかる事業計画の大幅な変更により再評価。事業を継続するかどうかの審議は次回6月の会議で決める。年度内に新駅設置についての事業認可と工事施行認可を目指す。
 同事業は門真市新橋町〜東大阪市若江西新町町の延長8900bでモノレールを延伸、今回の新駅を含め5駅を新たに設置する計画。
 新駅となる(仮称)松生町駅は、門真市駅と(仮称)門真南駅の間に設置する。工事場所は門真市松生町地内。駅構造は島式ホーム構造で、駅延長は約100b(6両対応予定)。昇降施設はエレベーター1基、エスカレーター2基、階段2カ所を予定している。
 事業費は新駅の設置で約46億円増加。新駅のインフラ部(軌道桁、支柱、基礎)には国が23億円、門真市と守口市が約23億円を負担、インフラ外部(車両、電気線、信号通信線)には門真市と守口市が約17億円を負担する。
 延伸事業全体ではインフラ部に約786億円を見込む。このうち工事費の内訳は軌道桁に約214億円、支柱・基礎に約231億円、駅舎に約205億円を計上。インフラ外部には約327億円を見込む。
 延伸事業全体の事業費ベースの進捗率は、21年度末時点で用地が4・5%、工事が7・2%となる。
 府は「新駅設置に伴い事業量は増加するが、工程調整や工法検討により新規事業採択評価時と同様の計画で進捗することを見込む」と説明した。
 また、同会議では「都市計画道路三国塚口線街路事業・延焼遮断帯整備促進事業」を再評価。事業を継続するかどうかは次回の会議で決める。
 事業区間は国道176号交差点〜府道大阪池田線交差点の延長約1100b。現道幅員約10bを27bに拡幅する。片側2車線道路で、車道が3・25b、両側に自転車通行帯と歩道3・5bを設ける。
 事業費ベースの進捗率は用地が90%、工事が55%。事業区間のうちT〜V期区間は22年度に工事完了予定。W期の延長約300bでは、引き続き大型物件の買収スケジュールに合わせ今後工事発注を予定する。

提供:建通新聞社