全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

県西部農業事務所農村整備課（茂木敏彦課長）は２０２２年度の県営事業概要を示した。予算額は21年度からの繰り越し分も含め13事業16地区で８億４８１１万３０００円となる。新規事業は吉田地区（富岡市）のほ場整備で、実施設計や換地業務に着手する。事業費が最大なのは大谷牛秣地区で、21年度繰り越し分を含めて３億３０７６万円を確保。大谷貯水池（三名湖）の堤体補強工事などを行う。
農業競争力強化農地整備事業の吉田地区は神成、蚊沼、中沢、南蛇井地内に広がり、西毛病院、上信越道に挟まれた79ha区域を対象にほ場整備を行う。22年度は区域外周（地区境）測量や道路、用排水路などの設計を実施するほか、換地にも取り掛かる。22年度の事業費は６０００万円。
藤岡市内にある２カ所のため池を対象とする大谷牛秣地区農村地域防災減災事業（地震対策ため池防災工事）は22年度、三本木地内にある大谷貯水池（三名湖）で上流側の堤体補強工事を行う。このほか、堤体補強工事に伴う仮設道路築造工事などを実施する。三名湖は堤長２１８ｍ、堤高19・７ｍ、総貯水量１４２万６０００ｔ、１９５８年に築造された。
農村地域防災減災事業（地すべり対策事業）の河振地区は甘楽町秋畑地内で排水ボーリング工事などに着手。区域面積は30・２ha。集水井は１カ所設置する。２０２１年度繰り越し分を含めて事業費１億３４７８万５０００円を充てる。
強い農業・担い手づくり総合支援交付金事業岩井畑地区は、安中市岩井地内で碓氷川流域の公害防除対策事業として排客土工事を行う。22年度の事業費は６９１７万円
東邦亜鉛安中製錬所と主要地方道前橋安中富岡線に挟まれた位置にある５カ所と、同線の東側にある４カ所を対象に事業を行う。９カ所合わせた面積は１・３６ha。
21年度に排客土工事へ着手。東邦亜鉛安中製錬所と前橋安中富岡線に挟まれた位置にある４カ所で工事を実施した。22年度は残る５カ所を対象に工事を行う。排土は東邦亜鉛安中製錬所の敷地内にある排土処分場に運搬する。
水利施設等保全高度化事業（畑地帯担い手育成型）の保美地区は藤岡市にある牛田工業団地南側に位置し、主要地方道前橋長瀞線を挟んで東西に広がる37・９ha区域。22年度は埋蔵文化財調査と工事を実施、事業費５０００万円を充て進める。
区画整理工事は田・畑合わせて28・５haで計画。内訳は田が12・７ha、畑は15・８ha。支線道路工事は全幅５ｍ、有効幅員４ｍで、６４００ｍ整備する。うち、アスファルト舗装を施す道路は延長３８００ｍ。舗装構成は◇下層路盤工＝切砕40、ｔ20�p◇上層路盤工＝粒度調整砕石30、ｔ９�p◇表層工＝密粒度アスコン13、ｔ４�p―。残る２６００ｍは、厚さ10�pで敷砂利舗装を施す。
支線用水路工事は幅３００〜５００�o×高さ２００〜３２０�oのベンチフリュームＵ字溝を３０００ｍ敷設する。支線排水路工事については、幅３００�o〜１０００�o×高さ３００�o〜８００�oの排水用Ｕ字溝を３１００ｍ敷設する計画。
このほかの主な事業は◇農業競争力強化農地整備事業（経営体育成型）牛田川除地区（藤岡市）＝１億７０００万円◇地域用水環境整備事業小幡地区（甘楽町）＝９００万円◇県営地すべり防止区域保全対策事業西部地区（神流町ほか）＝７５０万円−など。