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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/05/27

【群馬】県安中土木事務所の22年度主要事業概要

県安中土木事務所(鈴木修所長)は2022年度の主要事業概要を示した。碓氷川(中宿地区)堤防整備事業は(仮称)湯ノ入橋など2橋の架け替えや取水および排水の樋門整備などの早期工事着手に向け、引き続き用地買収を進捗させる。また、碓氷川の河床低下対策として、安中市松井田町人見地先で実施する床止工を計画しており、7月の条件付き一般競争入札公告へ準備を進める。
安中市中宿地先で行う碓氷川(中宿地区)堤防整備では、(仮称)湯ノ入橋や湯の入橋の架け替えを行うほか、板鼻用水の取水樋門や中宿堰用水の排水樋門整備などを実施する。
湯ノ入橋は中宿地内の既存橋梁下流側に架設する。新橋は橋長147・5m、幅員7・7mの鋼3径間連続I桁橋。碓氷川を渡河する。下部工として逆T式橋台と壁式橋脚を2基ずつ設置。P2橋脚の基礎はニューマチックケーソンで築造する。A1橋台、A2橋台、P1橋脚の基礎は場所打ち杭となる。
湯の入橋は詳細設計を関東測量(前橋市)が進めている。橋台設置予定箇所のボーリング調査は完了した。既存橋梁は湯ノ入川に架かる橋長8・4m、全幅7・75mの単径間RC床板橋で、橋台の形式は不明。既存橋梁を撤去し、ほぼ同じ位置に新橋を架設する。
取水樋門は、板鼻用水堰の既設取水樋門から約40m上流に設置。排水樋門は鷹の巣橋上流約100mの位置に新設。既存の中宿堰用水路の流末として整備する。
2カ所の樋門はプレートガーダ構造ステンレス製ローラゲート。開閉装置は手動ラック式で、水密方式は後面四方ゴムを採用する。
人見地先で、碓氷川の河床低下対策として行う床止工は2基計画する。上流側に設置する床止工は幅25・2m、高さ2・2m、下流側については幅26・5m、高さ2・2mで整備する。2基ともに右岸側には延長8・5m、幅8mの魚道を植石で設ける。22年度は上流側の1基で工事を実施する。
このほかの主要事業は次のとおり。
【都市計画道路3・6・10南北中央幹線無電柱化推進事業】
安中市安中一丁目外地内で事業を進める。22年度は雨水排水管渠付替工事に着手。10月ごろに条件付き一般競争入札を公告する。雨水排水管渠付替工事の全体計画は安中市役所前から中央労働金庫安中支店(安中2−2−28)までの235m区間が対象。800o×800o〜1200o×1200oのプレキャストボックスカルバートを敷設する。22年度は約80m区間を対象にボックス敷設工を行う。
【県道恵宝沢原貝戸線バイパス整備事業】
安中市東上秋間で進めている。22年度は秋間川の左岸側で間知ブロック積み工を施工する。工事は外城橋から上流に向かった約200m区間で計画。8月ごろに条件付き一般競争入札を公告する。
【西毛広域幹線道路安中富岡工区整備事業】
22年度は早期工事着手に向け、重要構造物周辺や埋蔵文化財包蔵地などの用地買収を重点的に推進する方針。