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建設経済新聞社
2022/06/09

【京都】土木工事A1等級の総合評点 令和5年度から「850点」を「900点」に 工事情報共有システム試行も

 綾部市はこのほど、令和5年度の等級格付基準から、土木工事A1等級の総合評点を「850点」から「900点」に見直す方針を明らかにした。
 市内業者向けの研修会で建設部監理課が方針を示した。
 土木工事のA1等級については、各社の努力により総合評点が向上していることから見直しを行う。
 研修会ではこのほか、浄化槽工事について、等級格付けを行っていないため、工事の成績評定はどこにも加点できない状況となっていたが、令和5年度の等級格付基準から、浄化槽工事に係る成績評定について、発注業種である土木工事、建築工事、管工事のいずれかに加点を行うことを明らかにした。
 令和4年4月1日以降の発注工事から対象とする。加点する業種は、配置技術者の有する土木・建築・管工事の資格から希望する1業種とする。
 等級格付基準の「地域貢献活動」の項目について、綾部市消防団協力事業所として認定を受けている業者に対し、5点を加点する。
 解体工事の発注業種の見直しを検討。これまでは公募型指名競争入札および条件付一般競争入札における解体工事の発注業種および等級については、解体工事での登録(新規登録業者を除く)は必要とするが、等級は土木・建築・解体いずれかの最上位等級としていた。
 解体工事の登録業者数が増加していることを踏まえ、今後、解体工事の登録業者のみによる発注を検討していることを明らかにした。
 また同市は令和4年に「工事情報共有システムの試行要領」を施行し、試行運用。
 ASP方式の工事情報共有システムを活用する。書類提出に要する時間の軽減など業務の効率化、書類の一元管理による情報共有のほか、直接対面する回数を軽減するなどコロナ対策を講じる。
 対象は130万円以上の工事。
 工事情報共有システムを利用した工事は、工事成績評定の創意工夫において、1点加点する。
 今後は、工事情報共有システムの実施件数及びアンケートの回答を参考に本格運用を予定。
 電子納品の導入を検討する。提出する各書類の形式(電子、紙媒体)を整理し、実施マニュアルを作成・公表する予定。