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滋賀産業新聞
2022/06/10

【滋賀】大津市 市役所庁舎の建替

 大津市は、建て替えが検討されている市役所庁舎(御陵町)について、現庁舎の耐震・免震化は行わず、「移転建替え」とする基本方針をまとめた。
 移転先は、▽皇子山総合運動公園内、▽皇子が丘公園内、▽JR唐崎駅前―の3候補地を挙げ、9月にも場所を絞り込む考え。なお、新館は既存のまま使用し、本館と別館機能を移転建替えする。
 候補地のなかでも、最有力となっている現庁舎前の皇子山総合運動公園内にある多目的広場は、敷地が4万4500平方bあり、国有地となっている。また、皇子が丘公園内も国有地となっており、敷地3万9200平方bで、風致地区となっている。最後のJR唐崎駅前の候補地については、敷地3万2300平方bで、国有地と市有地が混在しており、中心市街地から少し離れることとなる。
 また、同市では、7月にも庁舎整備に関するアンケートを行い、市民意見を反映し、今後の庁舎整備の移転候補地やスケジュール、災害時に機能する防災拠点施設など、聞き取り調査を行う。
 同市役所本庁舎については、2004年度に庁舎の耐震診断を実施し、その結果、本館及び別館において耐震性能が不足していることが判明。同年度に庁内の検討組織である庁舎整備検討委員会を立ち上げ、庁舎の現状と課題や、今後のあり方等についての検討をスタート。翌年度には、庁舎建設実行可能性調査を実施、庁舎整備の実行の可能性等について検討を行い、外部委員会組織である庁舎のあり方検討委員会を設置して、耐震性能が不足している庁舎への対応として、SRF工法による庁舎本館柱耐震補強工事を実施、一部躯体部分の耐震補強の対応してきた。
 また、庁舎の別館と一体化している中消防署は、びわこ競艇場の駐車場(皇子が丘3丁目)に移転を決定しており、11月にも一般競争入札で公告を行い、工事期間は24ヵ月での完成を目指している。新築される中消防署の建物規模は、構造はRC造3階建で、延面積は2000平方b以上。中消防署の移転新築設計は綜企画設計京都支店(京都市下京区)が担当している。

提供:滋賀産業新聞