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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/06/13

【群馬】榛東村は防災中枢機能施設の整備概要明らかに

榛東村は、新井地内で給食センターとコミュニティーセンター機能を持たせた防災中枢機能施設の建設を計画している。約2万uの建設予定地を対象に、2022年度は造成工事に着手する。発注は8月末までには行いたい考えで、発注方法や分割するかどうかなどは検討している状況。造成工事は粗造成までを見込む。工事費は21年度に3億4119万円を計上しており、全額繰り越しているため年度内の完了を目指す。
防災中枢機能施設の目的および整備方針は、快適な生活環境を備えた拠点的避難所となるコミュニティーセンター(公民館)および児童・生徒の健康を支え、災害時の食料供給基地となる学校給食センターを整備をすることとしている。これまでに先行事例研究として避難所・災害備蓄庫・応急給食施設等の総合的な防災機能を備えている防災食育センター(東京都福生市)を視察。県内では富岡市の学校給食センターの見学なども行っている。
建設に向けては基本設計業務を桂設計(東京都新宿区)、実施設計業務を山下設計(東京都中央区)が手掛けた。本体工事は順調に進めば2023、24年度の2カ年で行い、25年度の供用開始を目指す。
建設予定地は榛東中学校(新井598−1)のサッカーグラウンド東側、新井緑地公園の北側が対象。用地買収はすでに完了している。造成設計業務は技研コンサル(前橋市)を手掛けた。
公民館はギャラリーホールを中心に、集いとにぎわいの拠点を整備する。延べ床面積は約2500u。構造はRC造(一部S造)平屋で、高さは最高9mを想定している。
給食センターは食物アレルギー対応食および災害時応急給食の提供が可能な学校給食センターとする。延べ床面積は約2000u、構造はS造2階建て、高さは最高9・8mとした。調理能力としては1日あたり1450食を調理配給。受配校は村内の幼稚園2園、小学校2校、中学校1校の村内全ての教育施設。
既存施設は中央公民館(山子田797−1)が1973年に完成した旧耐震施設で、RC造2階建て、延べ床面積978u。学校給食センター(新井685−7)については新耐震だが1987年の建設で老朽化が著しい。S造2階建て、延べ床面積726u。
このほか、施設整備に向けて雨水流出量検討業務を技研コンサルが進めており、公共下水道事業防災中枢機能施設管渠実施設計業務委託は21年度に都市開発設計(前橋市)が手掛けた。