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滋賀産業新聞
2022/06/22

【滋賀】長浜市 湖北病院本館棟の施設整備

 長浜市は、木之本町黒田地先の市立病院「湖北病院」本館と、同一建物内にある介護老人保健施設「湖北やすらぎの里」について、施設・設備の老朽化を受け、現在の役割と機能を維持しつつ将来にわたり医療と介護サービスを一体提供できる拠点施設としての整備方針を決めるため、先ごろコンサルを委託し22年度末に基本構想・基本計画を策定する予定。整備手法はPFI手法の採用や今後最適と判断すれば介護老人福祉施設と病院を別棟にすること、病院規模(現140床)の縮小、整備内容により今回委託対象外の新館棟に必要となる改修を行うことも視野に入れている。
 22年度は当初予算案に、長浜市立湖北病院施設整備基本構想・基本計画策定支援事業費として1650万円、介護保険施設湖北やすらぎの里施設整備基本構想・基本計画策定支援事業費として440万円をそれぞれ措置し、それぞれの事業費を合わせた2090万円を上限予算に2施設が同一建物内にあるため一括で先ごろ策定支援コンサル業務をシップヘルスケアリサーチ&コンサルティング(本社・大阪府吹田市)(5月23日通知)に委託。期間は23年3月31日まで。
 基本構想・基本計画策定の対象となるのは、長浜市立湖北病院(木之本町黒田1221)敷地内の6階建の「本館棟」。施設内の1〜3階は病院施設「長浜市立湖北病院」で、4〜5階に介護老人保健施設「湖北やすらぎの里」が入居、6階には入浴施設やボイラー室等がある。築後39年が経過し老朽化対策として、施設機能を維持したままでの再整備手法を検討する。
 25年度頃から利用者の減少が予測されることからダウンサイジングも視野に入れるが、災害時医療など外せない機能や、地域密着型の病院としての機能、市北部の基幹病院としての保健・医療・介護・福祉サービスを総合的に提供する地域包括ケアシステムの拠点として、介護老人保健施設「湖北やすらぎの里」との機能的連携の強化が可能な施設内容を基に、建物配置計画等に反映する。
 長浜市立湖北病院は、地域包括ケアの拠点病院として、湖北圏域地域医療構想調整会議においても役割と機能が確認され、医療需要が大きく変化する中で、へき地医療・不採算医療等を提供する重要な役割を継続的に担っていくことを前提に、将来にわたり医療と介護福祉サービスを総合的・一体的に提供できる拠点病院としての整備構想を策定。医療と一体で介護福祉サービスを提供する地域包括ケアシステムの一翼を担う施設として、将来の適切なサービスの切れ目ない提供を目指す。
 現在の病院の規模は、本館がSRC造6階建塔屋1階、延9051・5平方bで、介護老人施設が本館の4・5階部分延2718平方bに入居。新館がRC造3階建塔屋1階、延5107・2平方b、付属棟(保育園、倉庫、医療ガス庫、駐輪場、プロパン庫、ポンプ庫、ゴミ置場)が延523・3平方b規模。病床数は140床。敷地面積は4万8358平方b。

提供:滋賀産業新聞