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建通新聞社(神奈川)
2022/07/05

【神奈川】横浜市 旧太田家住宅を市民利用で活用

 横浜市環境創造局は、(仮称)旧上瀬谷通信施設公園内に、歴史的建造物の旧太田家住宅を再生し、活用することを検討している。同住宅は現在、解体保存されており、2027年に開かれる国際園芸博覧会(花博)までに再生し、花博でも活用してもらう方針だ。
 このほど「(仮称)旧上瀬谷通信施設公園における歴史的建造物(旧太田家住宅)部材調査及び基本計画業務」を建文(東京都中野区)に2015万円で委託した。埋蔵文化財センター(横浜市栄区)に保存されている住宅の部材の劣化状況などを調査する。これまでに数度、増改築されているため、いつの時代の住宅として再生するかを基本計画で検討する。履行期限は23年3月17日。
 旧太田家住宅の規模は木造平屋238平方b。江戸時代に建築された書院造りの住宅で、明治時代に根岸に移築。その後、1973年に県の指定重要文化財に登録された。横浜市に寄付された後、保存のため、96年に解体し、埋蔵文化財センターに部材を保管している。

〜公園に古民家など復元 市民利用施設として活用〜

 市はこれまでにも、江戸時代から大正期に建てられた古民家や住宅を、公園内に移築し、市民が利用できる施設として整備している。
 瀬谷区の長屋門公園では、市に寄付された安西家の主屋を復元し、92年に竣工した。また栄区の本郷ふじやま公園では、江戸末期の古民家を移築復元している。 提供:建通新聞社