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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/07/05

【群馬】東分署の建て替え工事 工事費に4.8億計上

渋川地区広域市町村圏振興整備組合は5日、7月議会に上程する補正予算案を示した。消防庁舎建設事業工事費1億9078万9000円を計上。2023年度の債務負担行為に同事業費2億9255万7000円を限度額に設定した。22年度は東分署の建て替え工事などを計画。建築、電気、機械の3分離発注が想定される。建設地の造成工事を発注する可能性も示唆しており、造成を含めると4分離発注となる。
22年度は西分署建て替えの実施設計や南分署の解体工事も計画。西分署建て替えの実施設計は近く指名競争入札での委託が見込まれる。旧南分署の解体工事は11月に競争入札での発注を目指す。当初予算で西分署建て替えに向けた測量設計委託料4767万4000円と旧南分署解体工事費1766万6000円を確保している。
東分署(渋川市赤城町上三原田468−2)は、既存分署隣地への建て替えを計画している。施設はS造2階建て、延べ床面積約650u。建物内には事務局機能のほか、仮眠室やシャワー室、控え室などを設置する。仮眠室は個室で、10部屋程度を用意する方針。車庫には水槽付きポンプ車1台、高規格救急車1台、連絡車1台を収容する。訓練塔は設置しない。実施設計は神山設計(前橋市)が手掛けた。
発注の具体的な時期は検討中。年度内の完成を目指していることから、早期の工事発注が望ましいとしているが不透明な状況。また、施工監理を渋川市に依頼するため、人員確保に向けた調整も必要となる。これらの状況が整い次第、入札手続きへ移行する。
発注方法も現状では未定。20年度に発注した南分署の建て替え工事は建築・電気・機械の3分離で、いずれも指名競争入札を採用している。渋川市・北群馬郡の業者を指名した。東分署の工事も同様の方法で発注する可能性が高い。
23年度以降に建て替えを行う西分署(渋川市伊香保町伊香保558−4)は、実施設計に取り組む。年度内にまとめる方針で、委託方法は指名競争入札が濃厚。同署は伊香保ロープウェイ不如帰駅の周辺、伊香保バスターミナル前に立地している。21年度に基本調査業務を三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が行っている。
建て替えが完了した南分署は、旧分署を解体する。解体設計は今後直営で行う。建物はRC造2階建て、延べ床面積354・34u。アスベストの含有は確認されていない。旧分署は借地となっており、地権者との返還に向けた調整は完了している。解体工事は4カ月程度の工期を見込んでおり、年度内の完了を目指す。指名競争入札での発注が見込まれる。