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建設新聞社
2022/07/06

【東北・宮城】東北整備局が国営みちのく杜の湖畔公園にP−PFI導入検討

 東北地方整備局東北国営公園事務所は、総面積約292fに及ぶ国営みちのく杜の湖畔公園(みちのく公園)へのPark−PFI導入を検討する。5日、「みちのく公園運営維持管理検討ほか業務」の簡易公募型プロポーザルに関する手続を開始した。参加表明書および技術提案書の提出は今月28日まで。
 参加資格は土木関係建設コンサルタント業務の認定を受けている単体か設計JVで、2012年度以降に国営公園における運営計画または管理計画に関する業務の実績があることなど。
 みちのく公園の適正な維持管理を行うため、23年度からの次期運営維持管理業務に必要な各種検討や資料の作成を行う。併せて公園の魅力向上や公園利用者の利便性向上を図るため、Park−PFI導入を視野に既存公園施設への民間活力導入に関する概略検討を行う。履行期限は23年3月17日。
 みちのく公園は東北初の国営公園として1989年に同公園の中心となる南地区の一部が開園した。その後、南地区89・2f、キャンプ場、パークゴルフ場からなる北地区71・7f、地域交流館などがある里山地区131・3fの整備を進め、2014年に整備が完了。年間約70万人が来場する観光拠点に成長した。開園から30年以上が経過し、魅力の向上が課題となっている中で、民間のノウハウを活かした施設整備・運営・維持管理を進めたい考えだ。
 売店・レストハウスなど既存施設の民間委託契約は24年1月末までとなっており、民間活力の導入が決まれば、それまでに新たな事業者を選定することになる。
 Park−PFIを導入した国営公園は、福岡市の「海の中道海浜公園」(事業者=三菱地所グループ)をはじめ、兵庫県淡路市の「明石海峡公園淡路地区海岸ゾーン」(同=アクアイグニスグループ、奈良県の「飛鳥歴史公園祝戸地区」(同=星野リゾート・マネジメント)などがある。

 提供:建設新聞社