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建通新聞社(神奈川)
2022/07/11

【神奈川】川崎市 丸子中山茅ケ崎線整備へ計画進む

 川崎市は、幹線道路整備の実施計画をまとめた「第2次川崎市道路整備プログラム」に基づき、主要地方道丸子中山茅ケ崎線(野川・高津工区)を整備する。都市計画道路尻手黒川線との交差点から野川くぬぎ坂バス停付近までの延長約240bの区間について、渋滞や歩行者の安全確保、防災機能向上などの課題解決に向け、道路の拡幅や交差点の改良、電線共同溝の整備などを行う。
 2021年度までに用地測量を完了しており、23年度から用地交渉に入る。順調に行けば26年度までに用地を確保し、工事に着手する予定だ。29年度までの完成を目指す。
 丸子中山茅ケ崎線(野川・高津工区)は幅員11b、片側1車線の車道と歩道で構成される。「重要な幹線道路」に位置付けられており、尻手黒川線との交差点や矢上川に架かる野川橋を含む。
 計画では歩行者の安全確保のため、現在の幅員を15bまで拡幅し、車道の他、両側の歩道を最大2・75bまで広げる。矢羽根の表示などによる自転車通行環境を整備するとともに、野川くぬぎ坂バス停上下2カ所でバスの駐車スペース(バスベイ)を設置する。
 交差点付近では右折レーンを30bから95bまで延伸し、直進または左折車両の通行を円滑にすることで渋滞の緩和を目指す。交差点は過去に冠水被害が発生しているため、排水対策についても必要に応じて検討する。この他、両側の歩道で地中に電線共同溝を整備し、無電柱化して防災機能を確保する。
 交通環境の整備に向け、野川橋付近の急な勾配を緩和する。これにより新たに整備される道路は現在の道路より嵩上げされるため、一部の区間で民有地と道路との段差が発生し、橋のたもとでは最大1・3bの高低差が生じる。勾配の緩和に伴う段差の処理方法については、22年度から検討期間を設け、戸別に協議し対応していく。
提供:建通新聞社