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建通新聞社(神奈川)
2022/07/13

【神奈川】横浜市 公園管理のDX化検討へ

 横浜市環境創造局は、公園管理のデジタル化に向けた検討を開始する。市内の公園管理にデジタル技術を導入し、利用者サービスを向上させることが可能か検討するとともに、公園管理業務の効率化を考える。横浜市が進める「横浜DX戦略」の一環。
 これに向け「公園管理におけるデジタル技術活用に向けた調査検討業務」の委託先選定でプロポーザルの手続きを開始した。参加資格は「建設コンサルタント等の業務」「造園設計」「設備設計」の三つの登録があるもの。所在地や企業規模の制限はない。参加意向の申し出を7月19日まで受け付け、資格の有無を21日に通知する。提案書の提出期限は8月5日。8月下旬に最大4者を対象にヒアリングを行い、9月中旬をめどに委託先を特定する。
 業務では、公園利用者や管理業務の現状を把握して課題を抽出し、AIなどデジタル技術の活用で改善できるか検討する。任意の公園2カ所程度で実証実験も行う。
 具体的には▽AI機能とカメラなどを活用して混雑状況を把握し情報提供▽マナー啓発―などが考えられ、花見シーズンの公園選びやウィズコロナ社会での利用者ニーズに対応できそうだ。
 この他にも現状の最新技術がどのようなもので、どんな場面に導入できるかアイデアを出してもらい、実証実験で有効性を検証する。履行期限は2023年3月。概算業務価格の上限は1800万円(税込み)。
 公共の公園管理のDX化は県内での実施例が少ないため、市では今回の業務で新技術に関する知見を得て、積極的に取り入れたいとしている。建設業界からの提案も期待する。 提供:建通新聞社