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建設新聞社
2022/07/19

【東北・宮城】仙台市が勾当台公園再整備の基本計画を委託

 仙台市は、勾当台公園の再整備に向けて基本計画策定業務をグラック(東京都中央区)に委託した。6月17日に指名競争入札を行って選定。履行期限は2023年3月31日。
 勾当台公園は市中心部の青葉区本町3の9の2ほか地内に設置した2万6887平方bの施設。仙台市本庁舎南側の「市民広場(にぎわい広場)」約8000平方b、同東側の「歴史の広場」約4500平方b、同南東側の「いこいの広場」約1万5000平方bで構成する。
 1989年度の全面改修以降、既存施設が老朽化したことに加え、近接する市役所本庁舎の建て替え事業が進むことを受けて、新庁舎低層部および敷地内広場との一体的な活用に向けて再整備を立案した。
 コンセプトは「Common Garden〜『ひと』と『まち』をつなぐゆとりとにぎわいの拠点〜」を掲げる。
 基本的な方向性は、大規模イベント空間の形成などによる「仙台ブランドの発信拠点」、新庁舎低層部との連携や再配置および機能拡充を受けての「多彩な市民活動による交流と創造の場」、芝生広場や夜間演出とデザイン性を含めた視点での「都心のサードプレイス」、回遊性と滞留性を高める「みどりの回遊拠点」、定禅寺通とのブランディング強化やPark―PFIなどによる「エリアマネジメントの展開」を指向。
 また公園全体として、グリーンインフラのモデル公園、ユニバーサルデザインの導入、防災機能の強化も視野に入れ、再整備に取り組む。
 委託業務では、エリアごとのゾーニングを固め、それを踏まえて施設配置を検討。整備スケジュールや事業費算出、エリアマネジメントの観点から官民連携(PPP)など整備運営スキームの検討も行う。
 事業スケジュールは、市役所本庁舎の建て替え事業と連動。来年度から設計に着手し、2025年度から順次着工、30年度完成を目指す。新庁舎が供用する28年度までに、新庁舎南側に連続する市民広場の再整備は完了させる意向だ。

 提供:建設新聞社