トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(群馬)
2022/07/19

【群馬】渋川市は渋川駅前広場整備の全容明らかに

渋川市が進めるJR渋川駅周辺整備事業の全容が明らかとなった。2023年度から3カ年かけてシェルター(上屋)の整備を計画し、25年度の完了を目指す。概算工事費は3カ年で3億9155万6000円を試算しており、各年度ごとに予算要求を行い、年度ごとの工事発注を見込んでいる。主な工事スケジュールは23年度に駅舎前のメインシェルター、24年度に地下道シェルター、25年度にバスロータリー、タクシー乗降場のシェルター設置を行う計画。
駅周辺整備事業は一般利用者と公共交通の乗降スペース混在を解消することや市の顔としてふさわしい都市空間となるように整備を進めてきた。シェルターは透明感のあるものに刷新することで、明るい印象を与える空間の演出を目指す。
計画する工事内容は駅舎前にメインシェルターを新設し、駅利用者、障害者用乗降場への雨天時の通路確保をするほか、イベント時などでの活用も見込む。このほか、老朽化している地下歩道通路シェルターの再整備を行い、地下歩道利用者、一般車乗降場利用者の雨天時の通路の確保する。タクシー乗降場シェルターを駅舎前に新設し、タクシー利用者への雨天時の通路確保およびバスシェルターも老朽化しているために併せて再整備を行う。
シェルターは鉄製で、屋根は熱線吸収ガラスとする。駅前のメインとなるシェルターは26・7m×約8・7m。駅との接続部分を含めると約282uの規模。タクシー乗降場シェルターは延長約25mで幅2mで設置。バスシェルターは4カ所並ぶかたちで既存のシェルターを更新する。各シェルターは約2m×約7mで14u程度となる。高さについてはメインシェルターは4m。タクシーおよびバスのシェルターは2・5mを予定している。
シェルター整備の設計は渋川駅前広場付帯施設設計としてバク建築設計事務所(渋川市)が担当、地下歩道改修設計については吉田設計(渋川市)が手掛けた。
財源は立地適正化計画策定により対象となる国庫補助事業(都市構造再編集中支援事業)および合併特例債を利用する見込み。
同事業は21年度に駅前広場南側の整備に着手しており、バスやタクシーの乗降場となる部分の舗装改修を進めてきた。22年度は南側を対象に施工する。駅舎正面に位置する既設タクシー乗り場を撤去した後に、一般車の乗降場へ再整備する。整備内容は一般車乗降場の新設や自由広場の拡充など。施工はホクブ(渋川市)が手掛けており、これ以降、今年度の工事発注は予定していない。