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建設新聞社
2022/08/03

【東北・福島】福島市があぶくまクリーンC再整備の実施方針

 福島市は1日、DBO方式を採用した「あぶくまクリーンセンター焼却工場再整備事業」の実施方針および要求水準書案を公表した。今後、10月下旬に公募型プロポーザルを公告し、2023年7月上旬の優先交渉権者決定を目指す。
 この計画は、阿武隈川右岸の福島市渡利梅ノ木畑1の1地内に立地するあぶくまクリーンセンター焼却工場が建設から約30年を経過し老朽化しているため、隣接地約1万2300平方bを建設予定地として建て替えるとともに20年間の運営・維持管理を行う。
 募集から選定までの主なスケジュールは、10月下旬に公募型プロポーザルを公告し、現場説明会や質問受付・回答を経て、12月中旬まで参加資格審査書類を受け付ける。資格審査結果通知後は同下旬に個別対話、23年1月に第2回質問受付・回答を行う。提案書類の提出期限は3月上旬で、6月下旬にヒアリングを行い、7月上旬に優先交渉権者を決定する。以降、基本協定、仮契約の後、9月下旬に事業契約を締結する。選定委員会は樋口良之福島大学教育研究院教授を委員長とする8人が担当する。
 応募形態は設計・施工、運営・維持管理を行う複数企業で構成するグループで、代表は本施設においてプラント設備の設計・建設を行う者の要件を満たしている者とする。さらにグループのうち設計・建設はJVで行うものとし、建築物担当は設計が一級建築士事務所、建築工事(A)が建築工事1700点以上、建築工事(B)が市内業者で同1000点以上、プラントの設計・建設は清掃施設工事1400点以上など担当構成員ごとの要件を設定している。
 設計・建設期間は契約締結から28年3月31日まで、運営・維持管理業務は同年4月1日から48年3月31日まで。新施設はストーカ式焼却方式を採用し、一日当たりの処理能力を120d(60d×2炉)とする。配置施設は工場棟、管理棟、計量棟、小動物焼却施設、ストックヤードで概算施設整備事業費は約157億円を見込む。
 なお、余熱利用計画として、事業者は焼却処理で発生する熱エネルギーを利用した発電を行い、電力を焼却施設内で利用するとともに資源化工場、ヘルシーランド福島へ送電することとしている。
 基本計画はエックス都市研究所が作成した。施設整備・運営事業者選定アドバイザリー業務は日建技術コンサルタントが担当している。

 提供:建設新聞社