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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/08/04

【群馬】しづの想いの新築工事 補助内示後早々に指名

【安中】社会福祉法人簗瀬福祉会(安中市、小野好雄理事長)は安中市簗瀬地内に地域密着型特別養護老人ホームしづの想いの新築工事を計画している。2022年度の小規模福祉施設整備事業補助内示した後、早々に指名通知し施工業者の選定を行う。建物はS造平屋、床面積は約1000uの規模。総事業費は約5億円を見込む。設計は美と建築・三好設計事務所(安中市)が担当している。
簗瀬の郷(簗瀬194−6)の道路を挟んだ東側に位置する簗瀬175−1の敷地1966uに建設する。建物はS造平屋、床面積1031・39uで定員は29人。設計委託料や建設費、備品購入費などを含んだ総事業費は約5億3000万円を想定している。
建物出入口には庇の付いた車寄せを設置する。入居者の生活スペースは3ユニットとし、感染症対策を図るほか、6カ所に中庭を設けることで採光性を高め、解放感を演出する。また、夫婦での入居にも対応できるよう、遮音性のある開閉間仕切りを設置した部屋も設ける。
居室は29室整備する。1室当たりの面積は約12u。各ユニットに9〜10室の居室と専用の共同生活室(33u)を3室整備し、共同生活室にはそれぞれキッチンも設置する。また、車いす対応のトイレも整備するほか◇地域交流室(1室)◇介護職員室(3室)◇リネン備蓄庫(3室)◇脱衣汚物処理室(3室)◇調理室(1室)◇医務室(1室)◇男子更衣室(1室)◇女子更衣室(1室)◇職員休憩室・災害対策備品庫(1室)◇事務室(1室)◇介護材料室(2室)◇浴室(3室)−などを設ける。
同法人は、入居者が地域の人と交流できるよう、建設地に隣接する約2500uの敷地で、樹木や草花の植栽、家庭菜園などの整備も計画している。
小野理事長は施設名について「母親の名前(倭文)から名付けた」と話し「可能な限り入居者の痒いところに手が届き、入居者の目線に立った思いやりのある、自然の中で介護できるような施設としていきたい」と述べた。