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滋賀産業新聞
2022/08/08

【滋賀】彦根市 旧ひこね燦ぱれすの図書館化

 彦根市は4日、小泉町地先の「旧ひこね燦ぱれす」について進めてきた図書館化に係る調査検討を取りまとめ、「図書館化は可能である」との結果を公表した。
 建物重量を増加させないため既存建物に延約530平方b規模の2階建建物を増築する改修計画案を採用し、改修・増築整備の概算工事費は約14億円(税込)、都市機能誘導区域である南彦根駅周辺地区の都市機能誘導施設として位置づけることで国庫補助を活用し市費負担は約5億6000万円を試算。調査結果をふまえ、「図書館化の整備を進める」との方針を表明しているが、「旧ひこね燦ぱれす施設適正管理計画」の策定や「彦根市図書館整備基本計画」を見直し旧ひこね燦ぱれすを図書館として位置付けることが必要としている。
 「旧ひこね燦ぱれす」(小泉町648―3)は、市民・勤労者の教養・文化・研修・スポーツ等の場として91年に整備され、建物内には多目的ホールや映写室、教養文化室、図書資料室等を備える。建物規模はRC造2階建、延2267平方b、敷地面積は6343平方bで、隣接敷地で12月に彦根市スポーツ・文化交流センターが竣工予定となっていることから、今年3月末で閉館した。
 調査検討によると、旧燦ぱれすは施設はコア抜き調査の結果、非常に良い状態で維持されていることが確認。竣工時の復元構造計算の結果、構造耐力上、主要な壁・柱を存置し、建物重量を増加させない改修とする必要があるものの、図書館化は可能であると判断。
 旧ひこね燦ぱれすに求める図書館機能の検討の結果、図書10万冊の配架や図書館として必要な機能を確保するには、現在の延床面積では不足し改修方法に制限があるため、開架スペースや関連機能の一体的配置、利用、運営のしやすさを考慮し、延530平方b規模の2階建て建物を増築し、約2160平方b規模の改修を行うパターンの計画とした。
 概算では、建築改修工事(2267平方b)4億1062万円、増築工事(524平方b)3億1440万円、昇降機設備工事(改修1基、増設1基)5951万円、電気設備工事(2267平方b)8135万円、機械設備工事(2267平方b)2億2555万円、外構工事(3030平方b)3027万円、家具工事(2791平方b)1億5450万円を合わせた旧ひこね燦ぱれす改修・増築整備に係る初期整備費は12億7620万円(税抜)を想定している。この他設計(基本・実施)1億3000万円、工事監理4200万円―等を試算。
 なお、ひこね燦ぱれす図書館化調査検討業務は、八千代エンジニヤリングが担当。

提供:滋賀産業新聞