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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/08/05

【群馬】次期最終処分場候補地 上野原地区で答申 組合と協議し22年度中に建設地選定

吉岡町は、渋川地区広域市町村圏振興整備組合による次期最終処分場の建設について、2万5000uの敷地面積を確保するため、地区面積38・47haの上野田地内上野原を候補地とする答申を受けた。5日に開催した第6回選定委員会で決定。候補地について町で検討を行い、近く組合へ最終案を提出する。その後、組合と協議を進め建設場所を選定。住民説明会を開き、2022年度内には建設場所を決定する。なお、22年度は用地測量や設計業務などは行わない。
最終候補地として答申されたのは上野田地内の上野原地区38・47ha。選定に当たり現在利用されているエコ小野上処分場(渋川市小野子3665)と同程度の敷地面積2万5000uを確保できることを想定。また、ほかの最終処分場の敷地境界から1q以上離れていることや、水道水源施設の敷地境界から500m以上離れていること、住宅密集または住居地域の境界から100m以上離れていることなど整備の基準も満たしている。
町は答申された地域について検討し、すみやかに最終案を組合へ提出。今後は、町と組合で協議を行い建設地の選定を行う。住民説明会を開きながら、22年度中に建設地を決定する。
24年度は用地買収と測量地質調査、環境アセスメントを実施するほか、25年度発注予定となる基本設計の準備を進める。実施設計は26年度を予定、周辺整備を含む工事は27年度から開始を計画。30年1月の供用開始を目指す。測量調査や各設計、工事は組合から発注される。
新たな処分場は、被覆型であるクローズド型を予定。処分場の概略構想はS造平屋建て、床面積7000u、地上約15m、鋼板葺き、地下約15mの被覆施設を想定する。埋め立て場所は、補強土壁により壁を築造し、表面を遮水シートで覆う。
また同敷地内にSRC造2階建て、延べ床面積1000uの管理室、研修室、浸出水処理プラントを備えた浸出水処理施設も建設予定。水処理方式については、処理水を河川等に放流しない無放流式とする。このほかに周辺整備工事も計画している。
埋め立て容量はエコ小野上処分場より1万立方m小さい、6万立方m程度が想定されている。埋め立てる割合は、主灰50%前後、飛灰15%前後、不燃残渣20%前後、それに被せる土が15%前後を予定。
吉岡町、渋川市、榛東村の3自治体のごみは現在、渋川地区広域圏清掃センターで焼却処理を行い、エコ小野上処分場で埋め立てをしている。29年に埋め立て期間が満了のため、次期整備へ候補地選定していた。
処分場の建設候補地選定に関する協定は08年に構成自治体で締結され、次期最終処分場候補地を吉岡町が選定することが定められた。