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建通新聞社四国
2022/08/09

【香川】県と四国地整 建設事業調整会議開く

 香川県と国土交通省四国地方整備局は、県庁で開いた2022年度香川県建設事業調整会議で主要事業について意見を交わし、防災・減災、国土強靱(きょうじん)化のための5か年加速化対策を集中的に行っていくことを確認した。浜田恵造知事が高松環状道路の計画段階評価の進捗を図るよう要望したのに対し、荒瀬美和局長は円滑な事業推進のため環境整備について協力を要請した。
 浜田知事は「21年10月に新しい総合計画を策定した。『安全と安心を築く香川』を基本方針の一つとして大規模自然災害や感染症などの危機に備えるため、さまざまな重点施策に取り組んでいる」とし、「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策に沿って流域治水など防災・減災対策を行う。災害に強い安全安心で住みやすい県土づくりのために、社会資本整備総合交付金や防災安全交付金制度を活用した公共事業に必要な予算確保をお願いしたい」と訴えた。
 また、大内白鳥バイパスや豊中観音寺拡幅の早期全線開通や、高松環状道路の計画段階評価の進捗を図るよう要望。21年度に実施した通学路の合同点検を踏まえ、歩道設置や防護柵など交通安全施設の整備推進や、道路メンテナンス事業などの活用による老朽化した道路施設整備などに対する必要な予算措置を求めた。
 荒瀬局長は「四国が抱える、さまざまな課題を解決するため、必要な社会資本整備や維持管理を重点・効率・効果的に推進し、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策を集中的に行う」と述べた。また、南海トラフ地震に備えて「香川県は四国の防災拠点としての役割が非常に大きい」とし、「引き続き県の地震津波対策が進捗できるよう予算確保に向け支援協力に努める」との考えを示した。
 また、大内白鳥バイパスは「早期全線開通に向け工事を推進している」、豊中観音寺拡幅は三豊市豊中町上高野から本山までの延長1・3`を「23年春ごろの開通を目指す」と述べた。
 高松環状道路については「高松市寿町から檀紙町区間の概略ルートや構造の検討など計画段階評価を進めるための調査を行っている」と現況を説明し、「中心市街地を通過し地域に与えるインパクトも大きいことから地域環境整備がより一層重要になる。この点を踏まえた取り組みなど円滑な事業推進に向けた環境整備について協力をお願いしたい」と要望した。
提供:建通新聞社