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建通新聞社(神奈川)
2022/08/18

【神奈川】川崎市 汚泥圧送管の二条化へ11月工事発注

 川崎市は、麻生水処理センターと等々力水処理センターを接続する汚泥圧送管を二条化する。既設の汚泥圧送管とは異なる経路で管渠の整備を進めており、本年度は同水処理センター間約19`のうち未整備の部分を3カ所、総延長約1500bで汚泥圧送管を敷設する。
 工事に向けた実施設計を日本土木設計(横浜市中区)に委託した。履行期限は2023年6月30日。
 新たに汚泥圧送管を敷設するのは等々力処理区内の2カ所(A・B区間)と、同処理区から加瀬処理区に掛かる1カ所(C区間)。各区間の延長は約500b。上流側から設計を進め、順調に行けば11月にA区間、23年1月にB区間、4月にC区間の工事の一般競争入札を公告する。
 最初に工事に着手するA区間では、既存の埋設物がある尻手黒川道路の交差点部分約30bを推進工法で、残る470bを開削工法で敷設する。次に工事に着手するB区間では、矢上川の下部を横断する約40bを推進工法で、残る460bを開削方法で敷設する。C区間は500b全てで開削工法を予定している。
 敷設する汚泥圧送管は長さ6000_、内径300_のダクタイル鋳鉄管を接合する。
 市では、市内4カ所の水処理センターで発生した汚泥を入江崎スラッジセンターに集約して処理している。汚泥圧送管が老朽化や災害の影響で破損すると、汚泥をスラッジセンターまで運ぶことができず、汚水処理が滞る。
 このため、市は既設の汚泥圧送管とは別のルートで耐震化した管渠を増設する二条化を進めており、既に戸手中継ポンプ場から入江崎スラッジセンター間で二条化による汚泥圧送管の供用を開始している。
 等々力水処理センターから戸手中継ポンプ場間では既設の汚泥圧送管の老朽化が課題となっていることから、別ルートでの再構築を進めている。 提供:建通新聞社