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滋賀産業新聞
2022/08/23

【滋賀】県湖東土木 愛知川彦根線の道路整備

 県湖東土木事務所は、JR部アンダー化の一部未整備部分が残っている「愛知川彦根線」道路整備事業において、21年4月に公告し参加者がなかった未整備部分の「単独道路改築設計」業務委託について、条件等を精査し今年8月に再公告を行った。再公告で担当コンサルが決まれば予備設計・詳細設計を年内にもまとめ、片側自歩道の整備と側道など残工事の発注を公告し、3〜4ヵ年での施工を経て全体完了を目指す。
 8月に再公告した設計業務(9月5日開札)で委託する内容は、平面交差点詳細設計1ヵ所、一般構造物予備設計一式および仮設構造物詳細設計一式。平面交差点1ヵ所では、副道道路規格第3種4級・副道設計速度20q/時間の条件における平面・縦断・横断、路面標示、小構造物、用排水、舗装工、道路アンダー部、道路排水―などの詳細設計を実施。一般構造物予備設計では、道路規格第3種2級・設計速度50q/時間の条件での擁壁・補強土工・U型擁壁工の予備設計において、U型擁壁区間の暫定型から完成形まで3案検討している施工案から最適案を選定し、予備設計で選定した仮設計画にのっとって一般構造物詳細設計を行う。委託期間は12月16日まで。
 主要地方道「愛知川彦根線」緊急地方道路整備事業は、愛荘町長野地先の国道8号と彦根市柳川地先の(主)彦根近江八幡線(湖周道路)を結ぶ彦根市南部地域を東西に走る幹線道路。全体区間7・1qのうち、琵琶湖側の柳川〜彦富間(約4・1q)のバイパス区間が02年度、国道8号側の野良田〜長野間(約2・0q)のバイパス区間が06年度にそれぞれ概成。
 今事業区間は2つのバイパス区間に挟まれる残された985bで、JR琵琶湖線と平面交差する踏切「柳川街道踏切」のJRアンダー化、両側への自転車歩行者道設置や幅員狭小区間の改良を計画し、17年度に琵琶湖側の県道大津能登川長浜線までの取付道路区間の工事を完了、19〜20年度国道側の取付道路区間L250bの構造物、道路部分を完了、県道稲枝沢線交差点までの未整備区間(国道側の平地部)は、舗装工や排水構造物工などL180b区間の整備工事を21年度完了。JRアンダーパス部は車道と片側自転車歩行車道の概成形で22年3月に供用を開始した。
 当初計画によると函渠工取り付け区間の規模は全幅36b、車道2車線(幅3・25b×2)、副道2車線(幅6・5b×2車線)、車道両側および副道両側自転車歩行者道(幅3b×4路線)など。車道部と片側自歩道までは施工完了済で、用地進捗に関連し一緒に発注・施工できなかった片側自歩道部分を残し、現在は暫定型となっている。再公告を行った設計業務の担当コンサルが順調に決まれば、設計を経て残る未整備の片側自歩道を3〜4ヵ年で整備し、全体完了したい意向。

提供:滋賀産業新聞