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建設経済新聞社
2022/08/24

【京都】片岡製作所 新本社及び新工場の建設構想 合計延2万4400u規模 向日町上鳥羽線の南北に建設

 兜ミ岡製作所(代表取締役社長吹田昌志氏、京都市南区久世築山町140)は、同区に新本社及び新工場の整備を構想している。
 現在分散している工場や事務所を集約。自社全体を一体的に再整備し、生産性を高めるとともに、各部門の社員が利用できる講堂や食堂を新設し福利厚生の充実を図る。
 新本社には製品の研究開発に特化した研究開発センターを新設し、現在の研究開発部門の約2倍の床面積を確保し、人員の増加に対応。産学連携プロジェクトなどをさらに進化する。また企業ミュージアムの設立に伴い、地域の小学生から大学生が社会学習できる場所づくりを行うとともに、自社製品のPR施設を併設する。
 脱炭素社会に対応するため、環境負荷低減、長寿命化を図った建物として計画。地域の防災拠点となる防災倉庫の新設や一次避難場所を確保する。
 施設整備構想によると、南区久世築山町地区を横断する向日町上鳥羽線を挟んで北側敷地に研究開発センター、防災拠点、企業ミュージアム等の新たな機能を集積させた新本社を計画。規模はS造7階建、延約6400u。
 本社・研究開発センターは、事務所機能の集約と拡充に加え、主力製品の需要拡大に対応するための研究開発センター、企業ミュージアム、講堂、防災拠点の整備などに伴う必要面積を確保しつつ、多様な働き方に対応したフレキシブルな空間とするための階高を確保し、建物の長寿命化を図るため、建物高さ31mの計画としている。
 隣地から建物をセットバックさせることで周囲に対する圧迫感を軽減。敷地北側には地域の憩いの場となる広場を計画し、建物周辺を緑化するとともに、敷地東側には遊歩道を計画し、良好な住環境や歩行者の交通安全に配慮する。屋上緑化や太陽光発電機を屋上に配する。
 南側の敷地には、これまで分散していた各種工場を集約した新工場を計画。規模はS造で延約1万8000u。
 新工場の施設全体で既存工場群の約2倍の床面積を確保する計画。
 敷地南側は建物を十分にセットバックさせ周囲への圧迫感を軽減。車両の出入りに十分なスペースを設け、前面道路で渋滞が発生しないよう配慮する。敷地内の緑化率を20%以上確保。太陽光発電機を屋上に配する。
      ◇      
 同社の新本社及び新工場構想を踏まえ、京都市は、南区久世築山町の一部約1・5fにおいて、地区計画を策定。ものづくり拠点の形成と働く場の創出を目指す。
 地区計画の対象約1・5fのうち、向日町上鳥羽線の北側がA地区0・4f、南側がB地区1・1f。