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建設経済新聞社
2022/08/25

【京都】(仮称)元新道小学校跡地活用計画の新築 熊谷組−古瀬組JVが施工 東山区

 エヌ・ティ・ティ都市開発梶iNTT都市開発梶^代表取締役社長辻上広志氏、東京都千代田区外神田4丁目14−1)は24日、京都市東山区の「(仮称)元新道小学校跡地活用計画」について、新築工事に着手したと発表した。施工は熊谷組−古瀬組特定建設工事JV。
 同プロジェクトは、京都市、新道自治連合会および東山女子学園とNTT都市開発が連携し、元新道小学校跡地でのホテルの新設、近接する宮川町歌舞練場、地域施設の建て替えを行う計画。ホテル・歌舞練場・地域施設の一体開発やNTTグループのICT活用を通じて、地域の人々が守り続けてきた“街の記憶を継承”し、“新たな共存価値”の創造による、地域の賑わい創出を目指す。なお、建築デザイン監修は、隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)が手掛ける。設計監理は大建設計(大阪市西区)。
 NTT都市開発は7月に、カペラホテルグループ(本社シンガポール、社長クリスティアーノ・リナルディ氏)とホテル運営委託契約を締結し、ホテルブランドを「カペラホテルズ&リゾーツ」、ホテル名称を「カペラ京都」に決定したと発表。カペラホテルグループは日本初進出となり、「カペラ京都」は令和7年夏の開業を予定している。
 「カペラ京都」は、京都市東山区に位置し、明治2年(1869年)に番組小学校のひとつとして、地域の人々によって設立後、100年以上愛されてきた新道小学校の跡地に建設される。周辺には清水寺や八坂神社、建仁寺、鴨川など、世界有数の観光資源が集積しており、京都五花街のひとつである宮川町の芸妓・舞妓が伝統伎芸を磨き、発表する場である「宮川町歌舞練場」に近接している。
 「カペラ京都」はスイートルームを含む92の客室のほか、レストラン、宴会場およびスパを完備しており、カペラホテルグループのフラグシップホテルとして、世界最上級のホスピタリティを提供する。
 計画地は、京都市東山区大和大路通四条下る四丁目小松町130、125−1、京都市東山区新道通団栗下る二丁目下柳町165、京都市東山区宮川筋四条下る宮川筋四丁目306他15筆。
 ホテル棟は敷地約4014・15u(一部地域施設を含む)に建設。構造規模はRC造地下2階地上4階建(一部地域施設を含む)、延約1万5702・07u(ホテル1万5467・39u、地域施設234・68u)。高さ14・99m。客室はスイートルームを含む92室(予定)。
 歌舞練場棟は敷地約2257・06u(一部地域施設を含む)に建設。構造規模はS造地下2階地上3階建(一部地域施設を含む)、延約5106・17u(歌舞練場3686・70u、地域施設1419・47u)。高さ18・3m。
 敷地は高度地区(12m第4種高度地区)のため、12mの高さ制限がかかるが、京都市と協議を行い、特例許可を取得した。新歌舞練場においては、既存大屋根を支えていた小屋組みや瓦の一部を保存活用し、新しい屋根を構成する予定。大屋根のデザイン継承のほか、旧歌舞練場で使用していた舞台上の唐破風を新歌舞練場に移設し、歴史を継承するなど、保存活用できる象徴的な部材は取り入れる。
 完成は歌舞練場棟が令和7年1月、ホテル棟が同年3月の予定。
 なおNTT都市開発より、同社グループ企業であるUDホスピタリティマネジメント鰍ヨ運営委託契約を地位承継し、ホテル経営はUDホスピタリティマネジメントが担う予定。