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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/08/29

【群馬】大笹地区で9月に3件指名通知 橋梁補修2件農道補修1件

県吾妻農業事務所農村整備課は嬬恋村大笹地区で勧めている農地整備事業について、9月中に3件の工事発注を行う。内容は農道舗装1件と大沢橋と三子沢橋で実施する橋梁補修2件。農道舗装工事は一般競争入札、橋梁補修は2件とも指名競争入札を予定する。同地区での農地整備事業は2012年度より長寿命化と維持管理コストの削減を図る狙いで開始し、23年度に完了を予定している。23年度は延長約600mで農道舗装の続きを発注する計画。
 農道舗装は国道144号と、つまごいパノラマラインの間の約2100m区内で、22年度は合計延長約1500mの未舗装箇所を対象としている。現道の基本幅員は約6mで、オーバーレイ工によるアスファルト舗装を行う。23年度は引き続き同区間で残り延長約600mの農道舗装を実施し、舗装工事を完了させる計画。
21年度は、国道144号線から入って延長計192mで農道舗装を実施した。設計はプロファ設計(伊勢崎市)がまとめた。
大沢橋は浅間開拓線種苗管理センター嬬恋農場(田代1017−1)の東側に架設されている。橋長135m、幅員7m、上部工は4径間ポストテンションPC単純T桁橋、下部工は逆T式橋台の構成となる。工事内容は伸縮装置5カ所と、上部工および橋台橋脚の一部で補修を実施する。上部工では延長135m、施工面積860uで防水シートによる防水工と、同面積で厚さ7pのアスファルト舗装を実施するほか、排水装置の補修も計画している。下部工では橋台橋脚の一部で、コンクリート劣化部分のモルタル補修を行うとしている。
三子沢橋は大笹中原線のJA嬬恋村大笹支所(大笹2415−2)付近に架設された橋梁。構造は橋長7m、幅員6m、上部工は単純鋼H桁橋、下部工は重力式橋台となる。耐荷重部分の補強を目的とし上部工全体と、下部工の一部で補修を行う。上部工では面積約37uで橋面舗装と伸縮装置2カ所の補修を実施するほか、床版部分27・7uを炭素繊維により補強する。このほかに橋の両側で延長計14m、高さ1・2mの防護柵を設置し、腐食防止を目的とした主桁の塗り替えも計画している。下部工では一部劣化している橋台をモルタルで補修する。
2橋とも設計は藤和航測(前橋市)がまとめた。工事はどちらも単年で完了となる。18年度には同地区に架設されている新鹿沢橋で補修工事を実施し、上坂建設(嬬恋村)が落札した。
同事務所は大沢地区のほかに仙之入、干俣、榛名西麓2期、美野原2期、同3期などで事業を展開している。9月下旬から10月には干俣地区で管路工などの水利施設等保全事業の指名通知を予定している。