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建通新聞社(神奈川)
2022/09/01

【神奈川】横浜市 根岸森林公園トイレコンペの結果

 横浜市建築局が「横浜市公共建築100周年事業」の一つとして実施した設計コンペで、267の応募作品の中から最優秀賞に張昊氏と甘粕敦彦氏の「丘の小道」が選ばれた。根岸森林公園の特徴である丘の起伏をなぞるような薄いアーチ状の大屋根と、トイレと公園をつなぐ草花ゾーンが特徴。「誰もがアクセスしやすいスロープで、長く愛されることが期待できる優しい印象の作品。公園のランドスケープと連続した風景として魅力があり、実現性が高い」と評価された。両氏は今後、一級建築士事務所nenlin(東京都港区)と共同体制を構成し、2023年3月までに実施設計を進める。市は6月〜24年1月にトイレを建設する計画だ。
 優秀賞は山川尚哉氏の「樹々を包み込むトイレ」。入賞は▽桐圭佑氏の「森林レストルーム」▽中倉康介氏と増田伸也氏の「大地とつながる木レンガの風突トイレ」▽小野寺匠吾氏「木と土のパーゴラ」。
 外部委員は「このような試みは意義深い。継続してさらなる人材育成へとつながることを期待する」(小泉雅生東京都立大学教授・建築家)、「250を超える案の切り口はまさに百花繚乱(りょうらん)」(曽我部昌史神奈川大学教授・建築家)、「未来への大志を感じさせる選定方法が継続的に実施されることを願う」(中川エリカ中川エリカ建築設計事務所代表・建築家)などとコメントし、応募者に感謝するとともにコンペの継続に期待を寄せた。 提供:建通新聞社