トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2022/09/02

【徳島】海部野根道路 全区間で用地取得の準備完了

 国土交通省徳島河川国道事務所が所管する「国道55号(阿南安芸自動車道)海部野根道路」の設計協議が全区間で完了し、用地取得に向けた準備が整った。同事務所は今後、境界立会や用地測量など用地調査を推進し、用地補償説明と用地買収後、詳細設計などを委託していく。
 海部野根道路は海部インターチェンジ(IC)と高知県の野根ICを結ぶ延長14・3`自動車専用道路で、途中に宍喰ICと高知県側に甲浦ICを設ける。徳島県側が延長7・5`、土佐国道事務所が担当する高知県側が6・8`。標準断面は一般・橋梁・トンネル部ともに幅員12b(路側両側1・75b、車道3・5b×2車線、中央分離帯1・5b)。
 徳島県側に建設を計画する主な構造物と延長は善蔵川橋30b、海部川大橋490b、母川第1橋80b、母川第2橋100b、野江久保トンネル2640b、久保橋110b、宍喰川大橋220b。高知県境に建設する日比原河内トンネル780bの担当は土佐国道事務所と協議して決める。
 海部ICと宍喰ICも建設する。宍喰ICは、海陽町が整備する宍喰地区地域防災公園、徳島県がICに接続する県道整備と並行して施工する。
 これまでに橋梁予備設計を国際航業(東京都新宿区)や大日本コンサルタント(東京都千代田区)、一部道路や構造物設計をエスシー企画(徳島市)や四国建設コンサルタント(徳島市)などに委託している。
 徳島河川国道事務所は地元対策協議会と設計協議を進めてきた結果、8月23日に海陽町役場付近の多良地区0・7`、南の高園・野江地区1・4`、宍喰IC付近の久保地区1・7`で合意に達した。高知県境の日比原・馳馬地区1・3`は2月に調印を終えている。3月末現在の用地進捗率は全体で約1%。
 海部野根道路の全体事業費は約730億円。完成時期は未定。
提供:建通新聞社