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建通新聞社四国
2022/09/02

【高知】須崎市 新図書館のPFI実施方針策定

 須崎市はPFI手法で図書館などを備えた複合施設を建設するため実施方針をまとめた。民間事業者からの質問や意見、個別対話の実施などにより、評価基準を満たしていると判断すれば、12月中旬に特定事業として選定し募集要項を公表する。2023年4月下旬に優先交渉権者を決定し、6月中旬の事業契約締結を目指す。
 PFIの採用に当たっては、民間事業者が市の定める事業参画に必要な資格を持ち、提案内容が要求水準を満たすことを前提とする。事業方式は、民間事業者が設計・施工を行い、完成後に施設の所有権を市に移転する「BT方式」を前提とするが、最終的には優先交渉権者と市が協議し決定する。
 事業範囲は、事前調査、設計(基本・実施)、施工、備品などの調達、工事監理、都市計画決定変更に向けた資料作成支援、開発・建設、所有権移転に伴う申請業務など。参加資格要件は、設計、建設、工事監理を行う複数企業のグループで、設計は12年度以降に延べ床面積2000平方b以上の複合施設を元請けとして完了した実績を求める。建設は12年度以降に延べ床面積2000平方b以上の公共施設の施工実績、工事監理も同規模以上の監理実績を持つことを条件とする。
 市では、事業内容や募集・選定に関する考え方を示す説明会を9月6日に開催し、9月26日から10月7日までに実施方針などに関する個別対話を行い、意見を交換する。
 複合施設には図書館やホール、集いの広場、コンベンション、クリエーティブ体験、子育て支援、カフェ、屋外広場などを設ける計画で、計画規模は延べ4070平方b。具体的な設計要件は、募集要項と同時に公表する要求水準書で示す。
 図書館など複合施設の整備に向けては、6月に基本設計をまとめたが、建設資材の高騰などを受け当初の想定を大きく上回る事業費が試算された。そのため市ではコスト削減を目指し、官民連携による整備を計画した。
 建設地は西糺町の旧ショッピングセンターYUTAKA跡地などで、敷地面積は1万4592平方b。
提供:建通新聞社