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建通新聞社(中部)
2022/09/05

【愛知】名古屋競輪 BMXレースコース新設へ

 名古屋競輪組合は、名古屋競輪場の東広場にBMXレースコースなどを整備し、2026年アジア競技大会の会場とする基本構想をまとめた。整備は、同競輪場の総合委託受託事業者のJPF(東京都千代田区富士見2ノ4ノ11)が行う。同社名古屋事業所によると、設計者は内定しているとした。本年度内に基本設計をまとめ、23年度に実施設計を進める方針。競輪場を開催しながら、既設スタンド内の設備移設やスタンド解体を行う必要があり、一部実施可能な工事は23年度の着手も視野に入れ、今後検討を開始する基本設計の中で工程などを詰める見通しだ。第1期本体工は24年度の着工を想定、25年4月のオープンを目指している。
 BMXレースコースは、東スタンドと正面入場門などを解体した跡地と、現在の東広場(東スタンドと正面広場の間に位置)の敷地を利用して整備する。新たな東広場の面積は約1万平方b。第1期工事では、BMXレースコースの他、クラブハウス、設備棟を整備する
 レースコースは、日本自転車競技連盟競技規則の「国際競技大会」レース開催基準に適合した規模とする予定。アジア競技大会開催時は、仮設の観戦スタンド・仮設関係者用バックスペースを設ける。
 クラブハウスには、案内所や休憩スペース、売店などを配置する。設備棟は、現在は東スタンドに収容している投票システム、受変電設備、自家発電設備、放送設備の各設備を移設し、諸機能を維持。クラブハウスと設備棟の規模は、今後の基本設計の中で決める。
 既設の東スタンドの規模は、鉄骨鉄筋コンクリート造4階建て延べ約7076平方b。正面入場門は、鉄骨造2階建て延べ約515平方b。
 アジア競技大会終了後、第2期工事を行う。同大会で仮設関係者用バックスペースとしたエリアに、サイクルイベントスペースを整備。BMXフリースタイル、キックバイクレース、スクールなどのサイクルスポーツイベントの他、夏祭りなど地域向け行事にも活用する計画だ。イベント時は飲食などの出店も行えるようにする。
 その他、クラブハウスにサイクルイベントスペースを管理するのに必要な諸室を設置し、地域向けの貸し出しも行う計画。工事は、アジア競技大会後の26年10月以降を予定している。
 場所は名古屋市中村区中村町高畑68。
 同社によると、施工者は現時点では決めきれていないという。工事ボリュームなどを見定めてから判断するとみられる。


提供:建通新聞社