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建設新聞社
2022/09/05

【東北・秋田】東海理化が秋田県横手市に工場建設

 東海理化(愛知県大口町豊田3の260 二之夕裕美代表取締役社長)は、新会社を設立して秋田県横手市に工場を建設するとし、県の誘致企業認定を受けた。着工は2023年10月、操業開始は25年1月を予定している。
 同社はトヨタ自動車などに向けて自動車部品の製造・販売を行っており、新工場ではアウターミラーや電気信号式シフトレバーなどを生産する。
 用地は横手市柳田4の9地内の約2万0400平方bで、横手第2工業団地内。施設はS造平屋建て、延べ約6800平方bで、外部に秋田スギをあしらうなど、地域の建材を活用したいとする。総投資額は約32億円を予定。操業時の人員は約70人とし、27年度には約120人に増員する考え。
 2日に秋田県庁で行われた立地協定締結式では二之夕社長が、「過去に数度、東北への進出を検討してきたが、ものづくりの産業を強くしたいという強い思いを持ち、採用についても協力するという秋田県の意向を受け進出を決めた。地域に愛され、発展に寄与する工場をつくりたい」と抱負を語った。
 また、カーボンニュートラルのため省エネやCO2削減を目指すのはもちろん、風力など再生可能エネエルギーによる電力の調達にも意欲を見せた。
 佐竹敬久秋田県知事は「複数のメーカーと直接取引し、厚い信頼のある企業。Uターン、Aターン人材の受け皿としても期待している」と歓迎。高橋大横手市長は「実力ある優良企業に選んでいただき、今後の企業集積や雇用にとってもありがたい。輸送機関連産業の集積地として、当市も自動車社会の躍進に乗り発展していきたい」と述べた。

 提供:建設新聞社