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建通新聞社(神奈川)
2022/09/08

【神奈川】横浜市 都市デザイン新たな目標検討

 横浜市は本年度、これからの横浜らしい都市デザインの検討を開始する。社会や横浜の変化を把握し、都市の新たな潮流をつかむため、有識者ヒアリングを行い検討テーマを決定。テーマについて、10月以降に開く「未来会議」で庁内外のメンバーが意見を交換し、都市デザインの目標や具体的な取り組みを「検討方向性(案)」としてまとめ、2023年3月に開く都市美対策審議会で報告する。今後50年の横浜・都市デザインを検討し、都市・横浜の未来を描く。8月30日に開いた第132回横浜市都市美対策審議会で報告した。
 市は横浜の個性や魅力を高めるため、1971年に「都市デザイン担当」を設置した。2021年に横浜の都市デザイン行政が50周年を迎えたため、これまでの横浜・都市デザインを振り返る講演会や展覧会など50周年を祝うイベントを開催した。
 現在の都市デザインでは▽歩いて楽しい▽地形や風土を大切に▽歴史や文化を大事にする▽緑を豊かにする▽水辺を大切にする▽人が集う広場を増やす▽人の心を動かす美しさ―の七つを目標に立て、まちづくりを進めている。
 横浜都市デザイン50周年事業実行委員会会長を務める国吉直行横浜市立大学客員教授は、イベント協力への感謝を述べるとともに、「横浜の都市デザインは手探りながらも、地域の方々と行政が連携して活動を拡大していった歴史がある。実現したこと、実現しなかったこと両方あるが、それも含めて横浜らしさ≠セ。展示会には次世代を担う若い方々も多く訪れてくれた。今後もともに取り組む仲間を増やしていきたい」とコメントした。 提供:建通新聞社