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建通新聞社
2022/09/08

【大阪】自然史博物館 民活での建て替えも検討

 大阪市博物館機構は、民間活力を導入する自然史博物館の建て替えを含めた大規模改修を計画している。2022年度に基本計画作成に係る調査、23年度に民間活力導入可能性調査と基本計画作成を行う。
 開館から50年近く経つ本館・管理棟部分の設備の老朽化が激しく、耐震対応も不十分であるため、今後の博物館の在るべき姿を考え、建て替えを含めた大規模改修を実施する。
 本館・管理棟の規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ7066平方b。所在地は大阪市東住吉区長居公園1ノ23。
 同機構は、大規模改修基本計画作成に係る調査業務委託の公募型プロポーザルを公告。参加申請書類は9月12日まで、企画提案書は10月18日までそれぞれ受け付け、11月8日に選定結果を通知する予定だ。契約上限額は1500万円(税込み)。
 プロポーザルの参加要件には、これまでに博物館または類似した施設で延べ床面積5000平方b以上の設計、施工、基本計画作成に係る実績を求める。
 今回の業務では、現況調査やニーズ調査、今後の在り方検討、空間構成検討(展示、バックヤード基本計画検討)を行う。
 契約期間は23年3月31日まで。
 23年度には、今回の調査結果や今後の博物館のコンセプト、展示の在り方を踏まえて改修内容を精査し、設計条件を整理した上で、今後の設計や工事などを行うための基本計画を作成する予定だ。基本計画作成業務は、今回調査を委託する事業者と随意契約するとみられる。
 23年度には建築・設備基本計画書作成、工事概算算定、工程計画検討、民間活力導入可能性調査、建物調査、骨子案の作成支援などを行う。