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鹿児島建設新聞
2022/09/08

【鹿児島】鹿児島市 桜島小中校設計プロポ o+hの提案/集落的な配置/県産材も活用

 鹿児島市が桜島地域小中一貫校の整備に向けて実施した校舎本体等に関する設計プロポ(基本・実施一括)で最優秀者となった一級建築士事務所大西麻貴+百田有希/o+h(オープラスエイチ)の提案内容に迫った。教室棟などはRC造(1階)と木造(2階)の組み合わせを想定。周辺の眺望等を見据え、建物を敷地北西角に「集落」のように配置するアイデアが光る。
 設計のコンセプトは、「桜島をまるごと学び舎とする、ホームとしての学校」。子供たちにとって第二の家となるよう複数の棟が集落的に集まり、自発的な学びを支える。南栄リース桜島第一グラウンド(敷地約2万6000u)を建設候補地とする中、敷地北西角に施設配置することで桜島御岳と錦江湾への眺望を確保したい考えだ。
 施設構造をみると、災害時の安全性と日常の居心地を確保するためにRC造と木造の組み合わせを提案。一部棟の1階部を運動会時の観覧席や有事の一時避難場所などとして活用できるようピロティとし、2階は県産木材をふんだんに使って木が香る空間をイメージする。ほか、地域との連携や循環型社会も踏まえた多様な学びの場とする構想を見せている。


■検討委が第5回会合

 6日、整備に向けた検討委員会が通算5回目となる会合を開催。オープラスエイチの提案内容や最優秀者とした理由などについて確認した。
 今後、9月中旬をめどに設計事業者と契約を結ぶ方針。ワークショップなどを経て、2023年3月末の基本設計完成を目指す予定となっている。


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