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滋賀産業新聞
2022/09/15

【滋賀】県東近江土木 新和南橋など3橋の修繕

 県東近江土木事務所は、国道421号の東近江市山上町地先の新和南橋、国道307号の日野町安部居地先の野川橋側道橋、国道477号の竜王町岡屋地先の祖父川大橋―の3橋の修繕設計業務に取り組む。今月6日に一般競争入札(制限付き・簡易型)を公告、29日に開札し担当事務所を決定、来年4月28日までを履行期限に業務を進める。
 国道421号の東近江市山上町地先の新和南橋は、一級河川・和南川に架かる橋梁で、形式は上部が2径間単純鋼鈑I桁橋(合成)、下部が逆T式橋台2基とT型橋脚1基、基礎形式は不明。橋長38・7b、幅員11bで、架設年次は1974年。91年に塗装修繕が行なわれ30年が経過している。
 2021年10月に行なった定期点検で、主桁及び横桁と支承に板厚減少を伴う腐食、下部工にはひび割れと遊離石灰、被り不足による鉄筋露出が見られ、道路橋の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずべきとして健全度「V」の判定となっている。
 国道307号の日野町安部居地先の野川橋側道橋は、一級河川・野川に架かる野川橋の側道橋で、形式は上部が鋼橋I桁(鋼床版)、下部が逆T式橋台2基、基礎形式はPC杭基礎。橋長16・19b、幅員3・8bで、架設年次は86年。
 21年10月に行なった定期点検で、主桁端部及び支承部が雨水等の影響で著しく腐食し、腐食進行による板厚減少も見られるため、放置すると劣化の進行が見込まれることから早期に措置を講ずべきとして健全度「V」の判定となっている。
 国道477号の竜王町岡屋地先の祖父川大橋は、一級河川・祖父川に架かる橋梁で、形式は上部が2径間鋼橋I桁橋、下部が逆T式橋台2基とT型橋脚1基、基礎形式は不明。橋長53b、幅員8・7bで、架設年次は81年。
 21年10月に行なった定期点検で、桁端部の部材(主桁、対傾構、支承部)の一部が雨水等の影響で著しく腐食し、板厚減少及び孔食にまで至っているため、放置すると劣化の進行が見込まれることから早期に措置を講ずべきとして健全度「V」の判定となっている。
 このため、損傷状況の確認を行なった上で補修設計を行ない、概算工事費の算定までを実施する。
 なお、祖父川大橋は、滋賀竜王工業団地建設に伴う岡屋交差点改良で、現橋に隣接して左折1車線及び片側歩道の橋梁が15年(平成27年)に新設された。

提供:滋賀産業新聞