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建通新聞社(神奈川)
2022/09/16

【神奈川】横浜市 横浜国際プール新たな利活用を検討 

 横浜市市民局は、横浜国際プールの今後の利活用について検討するため、民間企業を対象にサウンディング調査を実施する。同施設のメインアリーナは冬季にスポーツフロアとして、夏季にメインプール・ダイビングプールとして活用されており、これをどちらかに一本化することも視野に、施設の適正化に向けた条件や考え方を整理する。
 サウンディング調査への参加申し込みを10月7日まで受け付け、11〜31日に対話を実施する。調査結果を12月ごろ公表し、2023年度以降の事業化を検討する。
 横浜国際プールは1998年の完成。メインアリーナの床を転換することでシーズンごとにプールとスポーツフロアの利用が可能だが、転換作業に約1カ月・年に2カ月間の休館が必要で、その費用は年間約5100万円。2021年度の包括外部監査では費用対効果を勘案したアリーナ利用の一本化が提案され、社会的ニーズや市の財政規模を踏まえた適正化が求められている。施設の老朽化も進み、天井脱落対策ではメインアリーナを1年間閉鎖する計画だ。
 新たな利活用で施設を改修する場合は、天井対策と同時に改修工事を行うことを念頭に、提案を求める。
 サウンディング調査の項目は▽想定する事業手法と収支計画、施設整備費▽ニーズを踏まえた施設の利活用提案と想定される工事内容、工事費▽設計〜改修・工事のスケジュール▽施設の魅力向上につながる運営提案▽事業推進で市内中小企業の活用▽地域振興策―など。

〜梓設計で予備調査〜

 横浜国際プールの規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上3階建て延べ3万5876平方b。メインアリーナには50b×10bの国際公認プールとダイビングプールなどがあり、テニスやバレーボール、バスケットボール、フットサル、バドミントンなどの大会に利用されている。この他サブプール、サブアリーナ、多目的ホール、会議室、多目的コート、トレーニングルームなどがある。観客席は4000席。運営は横浜市スポーツ協会・コナミスポーツ・トーリツグループ。
 天井脱落対策工事の基本設計は17年度に田村設計室(横浜市旭区)で行い、21年度には「横浜国際プール改修計画予備調査」を梓設計(横浜市中区)に委託。メインアリーナを中心に▽可動床▽空調機▽大型ビジョン▽観客席と貴賓席▽飛び込み台などの付帯設備―の状態を確認し、必要な改修方法とその事業手法を検討した。ESCO事業による省エネ改修は37年度まで。
 所在地は都筑区北山田7ノ3ノ1。 提供:建通新聞社