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建設新聞社
2022/09/22

【東北・岩手】29日まで申請書類提出/岩手県がドローン活用の実証実験

 岩手県は、企画コンペとなる「令和4年度岩手県中山間地域におけるドローンを活用した地域課題解決に係る実証実験等業務」の手続きを開始した。
 参加資格確認申請書類の提出は今月29日まで、企画提案書の提出は10月4日までとし、同月中旬にも受託候補者を決定する。担当は県ふるさと振興部科学・情報政策室科学技術担当となる。
 参加資格は▽参加資格確認申請書類の提出の日から委託候補者を選定するまでの期間に、県から一般委託契約に係る入札参加制限等措置基準に基づく入札参加制限または文書警告に伴う入札に参加できない措置を受けていない者▽同期間に県から県営建設工事に係る指名停止等措置基準、建設関連業務に係る指名停止等措置基準、物品購入等に係る指名停止等措置基準などに基づく指名停止または文書警告に伴う非指名を受けていない者▽単独で企画提案した参加者は共同提案の構成員となることはできない―など。複数の者による共同提案も認める。
 岩手県の人口は1955年の145万人をピークに97年以降減少に転じ、2021年には120万人を下回った。特に中山間地域をはじめとする過疎地域では人口減少と少子高齢化が進行し、 公共交通機関の縮小・撤退と地域の卸売業 ・小売業者の減少により、日常の買い物が困難ないわゆる買い物弱者が多く発生している。これら課題の快活に向け、ドローンの活用方法などを検討し持続可能な活力ある地域の実現を目指す。
 実証実験の実施地域は岩泉町とし、ドローンによる物流や多用途活用に係る業務を行う。物流では▽社会実装を見据えたドローン物流の事業モデル提案▽実施地域における補助者なし目視外飛行可能ルート提案▽中山間地域の物流に適した生活日用品のドローン配送飛行実証実験―など。多用途活用では▽ドローンによる森林資源の把握▽地域課題解決に資するドローン多用途活用に係る提案−などを行う。
 委託料の上限額は600万円(税込み)。委託期間は23年3月13日まで。

 提供:建設新聞社