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日刊建設タイムズ社
2022/09/26

【千葉】10月に総合評価公告/清和地区拠点施設の整備/君津市

 君津市は「清和地区拠点施設」の整備に伴う旧秋元小学校管理教室棟改修等工事について、最大で4分離(建築、電気設備、給排水衛生設備、空調設備)とし、10月にも総合評価落札方式一般競争入札を公告する。主要な工事は12月議会案件となる見込み。また、工事監理業務委託に関しては、設計者の荒井設計事務所と特命随意契約を締結する。2023年1月に着工し、11月の完成を予定。概算事業費9億5000万円のうち、管理教室棟改修等工事費と工事監理業務委託料に関しては当初予算に総額8億8631万1000円の2か年継続費を設定。年割額は22年度2億6589万4000円、23年度6億2041万7000円。
 今回の工事の対象は、管理教室棟改修のほか、プール跡地の保育園園庭整備および、清和共同調理場跡地の保育園送迎用駐車場・保育園送迎バス駐車場・施設職員用駐車場整備。プールや旧清和共同調理場などの解体工事は奥村工業が受注しており、12月20日までに完了する。
 屋内運動場の雨漏り対応など補修工事と外構工事は別途発注し、23年11月までに完了させる。外構工事の内容は▽管理教室棟西側における一般利用者用駐車場約36台整備▽同南側におけるコミュニティバス停移設▽進入路を含む周辺市道拡幅整備▽グラウンド整備。グラウンドについては多目的に使用できる広場とし、大規模災害時には駐車スペースとして利用する。
 公共施設再配置の先行モデルとして、秋元小学校と三島小学校の統合による清和小学校の開校に伴い20年4月に遊休施設となった旧秋元小学校を活用し、老朽化した清和行政センター、清和公民館、清和保育園の行政機能と避難所機能を複合化するとともに「地域活力創造機能」を導入する計画。
 旧秋元小学校は、西粟倉35の敷地面積1万5475uに所在している。
 活用対象の建築物は、RC造3階建て、延べ床面積1983u、1987年竣工の管理教室棟と、S造平屋、床面積594u、71年度竣工の屋内運動場。管理教室棟は今後40年程度、また屋内運動場は今後30年程度の使用を想定し、計画的な改修などにより長寿命化に努める。
 管理教室棟の1階に▽事務室=行政センター・公民館・指定管理者事務室▽公民館機能=図書コーナー▽保育園機能=玄関、保育室2室(定員20人)、職員室、調理室、テラス▽地域活力創造機能=交流スペース(飲食・販売・情報発信)、郷の図工室▽その他=玄関、トイレ、更衣室、ピロティ、階段――などを配置。
 2階には▽公民館機能=多目的室(会議室)2室、和室、エレベーターホール、ロビー▽地域活力創造機能=多目的室、体操スタジオ▽その他=倉庫2室、男性用更衣室、女性用更衣室、トイレ、階段――を設ける。
 3階は▽地域活力創造機能=音楽室、調理室、レンタルオフィス個室4室、コワーキングスペース▽その他=エレベーターホール、トイレ、階段――で構成する。
 地域活力創造機能については、指定管理者制度の導入を予定している。指定管理者制度を導入する場合は、2023年度に事業者募集を行う。
 避難所機能に関しては、屋内運動場を避難者の受け入れに活用。特別な配慮が必要な避難者などは、管理教室棟の一部で受け入れる。管理教室棟2階の多目的室は、緊急時に地区拠点班が活動できるようにする。
 基本・実施設計業務は荒井設計事務所が担当しており、屋内運動場の補修と外構について11月までに取りまとめる。同社は基本構想・基本計画策定業務も手掛けた。k_times_comをフォローしましょう
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