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建通新聞社(中部)
2022/09/27

【岐阜】乗鞍スカイラインで再び路側崩壊

 高山市丹生川町を延びる主要地方道・乗鞍公園線(乗鞍スカイライン)で9月9日、路側崩壊が起きた。2020年7月豪雨時に崩壊した場所とほぼ同じで、短期間の内に再び崩壊が起きたこととなる。これを受け岐阜県は、第1回の対策検討会を開催。岐阜大学で行われた初会議には大学教授や土木事業者、県職員ら11人が参加し、被災状況や今後の調査方針などを確認した。
 被災したのは9月9日。延長38b、幅10b、高さ15bにわたって路側が崩落。20年は延長50b、幅6・5b、高さ40bだった。委員長に選ばれた岐阜大学インフラマネジメント技術研究センターの沢田和秀教授は、今年度の高山観測所における累計降雪量が約360aだったことに触れ、「昨年度より降雪量がかなり多く、雪解け水が崩落の原因になっているのではないか」という考えを示した。
 さらに、崩壊箇所が平湯側(北側)にずれ、山側に深く削れている状況について、「以前の崩落とは違う被害ではないか」という意見も述べた。
 今後、県が第2回検討会に向け被災メカニズムと20年度の災害復旧設計、施工内容を検証していく。10月には現地視察を行い、復旧工法や全体スケジュールを固めながら可能な限り迅速に事業を進めていく方針だ。
提供:建通新聞社