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北陸工業新聞社
2022/09/28

【石川】体験学習施設や空中回廊など/加賀市萬松園公園整備/1団体を選定

 加賀市は、「(仮称)萬松園公園整備事業」の民間事業者募集について、プレゼンテーションを実施した結果、公募設置等予定者に萬松園ネットワークを選定した。今後、同団体と計画の認定に向けた協議を行っていく。
 選定事業者には、公募設置管理制度(パークPFI)として、特定公園施設の設計・施工・管理運営を行ってもらう。代表企業を日樽建設工業とする同団体は駒谷造園、豊田建築設計室、花屋、特定非営利活動法人萬松園ネットワークで構成する。選考等委員会の委員長は高山純一小松大学特任教授が務めた。
 山代温泉3区外2町地内にある里山「萬松園」の敷地面積は3・72ヘクタール。施設整備イメージによると「KKR跡地エリア」、「まちと山をむすぶエリア」、「萬松園再生エリア」の3つに区分し、展望台や芝生広場、空中回廊を含む遊歩道、体験学習施設、屋内遊具、飲食店、親水空間、宿泊施設、駐車場などを構想している。2026年4月までの供用を目指す。市が負担する費用の上限額は8億1350万円(消費税など含む)。
 萬松園緑地周辺には、薬王院温泉寺や総湯、展望台「萬松園さざえ堂」、芸術家・北大路魯山人の寓居跡「いろは草庵」、林道「あいうえおの小経」などが立地している。これらの観光施設などの駐車場として萬松園緑地の一部が利用されているが、緑地全体の有効活用を望む声も地元から聞かれていた。
 このような状況に加え、24年春の北陸新幹線加賀開業に伴う観光需要の増加も見込んでいる。豊かな自然や温泉街に隣接する萬松園の立地特性を生かすため、市は山代温泉エリアの回遊性を高める拠点公園を整備し、観光振興や地域の活性化につなげる構えだ。

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